弱点克服はジャンプの王道!「ドラゴンボール」孫悟空、絶体絶命っぽいところからケロッと逆転の“名演技”
孫悟空(CV:野沢雅子)とクリリン(CV:田中真弓)が名バトルを繰り広げた第22回天下一武道会の準決勝。クリリンは一瞬の隙をついて悟空の最大の弱点であるシッポを握ると、勝利を確信して「勝った!」と笑みを浮かべたが……。 【映像】悟空、絶体絶命…じゃなかった!なシーン(9分17秒ごろ~) 少年時代の悟空の弱点といえば生まれつき生えていたシッポ。悟空にはシッポを強く握られるとたちまち全身の力が抜けてしまうという致命的な弱点があり、チチが筋斗雲に乗ろうとして悟空のシッポを掴んだときに発覚した。 このときはその場にいたヤムチャとプーアルのみが知る秘密だったが、ドラゴンボールの行方を知るために訪れた占いババの舘で、悟空は祖父・悟飯との試合中にシッポを掴まれ、仲間の多くが知るところとなったのだった。 天下一武道会の準決勝、一見いい勝負をしているように見えた悟空とクリリンだったが、クリリンは悟空との実力差を試合の中で痛感していた。しかし、そんな中でクリリンはある作戦を思いつくと、悟空に向けてかめはめ波の構えを見せた。 「オラにはかめはめ波はきかねえ!余計な体力を使うだけだぞ」と悟空は忠告したが、クリリンは耳をかさずにかめはめ波を放つ。悟空はそれを片手で受け止めたが、その衝撃で爆発音と閃光が辺りを覆った。その一瞬のスキをついてクリリンは悟空の背後に回ると、悟空の弱点であるシッポを握ったのだ。そして「わりいな悟空!弱点のシッポを握らせてもらった!お前の負けだ!」と勝利を宣言した。 たちまち力が入らなくなり、立つこともできなくなった悟空はその場にダウンしてしまう。カウントが始まり、「9」までコールされ誰もが悟空の負けを覚悟したそのとき、悟空は何事もなかったかのように起き上がると、シッポの力だけでクリリンを振り払ってしまった。 握っていたシッポに投げ飛ばされ驚きを隠せないクリリンに対し、悟空は「オラこの3年の間、シッポも一生懸命鍛えたんだ」と告白。弱点を克服していたことを明かした。まさに週刊少年ジャンプのテーマのひとつ「努力」を体現したと言えるだろう。アニメでは悟空が野生の猿に交じってシッポを強化するオリジナルシーンも描かれている。弱点の克服を進言していた亀仙人(CV:宮内幸平)も「素直でマジメなのじゃ……」とその努力を称賛した。 しかし、亀仙人が「もはや悟空に弱点はない!」と力強く断言した直後、悟空はクリリンのせこい手にひっかかって肘打ちを喰らってしまう。これを見て亀仙人はすぐさま前言撤回。「弱点があった。素直でマジメすぎる……」と呆れたように言い直していた。 1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている大ヒット作だ。 40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月11日より放送中。 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
ABEMA TIMES編集部