【NBA】レブロン・ジェームズの代理人がレイカーズからウォリアーズへのトレード報道に言及
ゴールデンステイト・ウォリアーズがトレードデッドライン(トレード期限)でロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズを獲得しようとしていたという報道について、より詳細が明らかになった。 【動画あり】ジャズ戦でキャリアハイの36得点をマークした八村塁のハイライト 2月14日(日本時間15日)の『The Stephen A. Smith Show』で、ジェームズのエージェントであるリッチ・ポールが明かしている。スティーブン・A・スミス記者はポールに、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とラモーナ・シェルバーン記者が報じたウォリアーズからの関心について尋ねた。 ポールは「もちろん、事実だ」と話している。 「ウォジとラモーナがウソの報道をすることはないだろう。レブロンとウォリアーズが、アグレッシブに競うことを望んでいる証だと思う」 報道を認めたポールは、「あれだけのレベルの名前なら、ニュースになるだろう。だが、そこに費やされた時間という点では、たいしたニュースではなかったんだ」とつけ加えた。 ウォリアーズはトレードデッドラインで獲得を実現させられなかった。だが、オフシーズンにジェームズを再び狙うかもしれないと信じる人は多い。しかし、ジェームズが移籍を見据えているとの考えに、ポールは冷や水を浴びせている。 「彼はレイカーズにコミットしている。ジーニー(バス)は彼や我々にとって素晴らしいパートナーであり、それが理解され、尊重されることが重要だと思う」 「シーズンの間は浮き沈みや様々な感情がある。だが、最終的にレブロンはレイカーズにコミットしているんだ」 レイカーズは30勝26敗という成績でオールスターブレイクを迎えた。ウェスタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメント出場圏にある。2020年に優勝して以降、レイカーズは西地区でトップ6に入ることができていない。2021年と2023年はプレイイン・トーナメントを経てのプレイオフ進出で、2022年はポストシーズンに進めなかった。 レイカーズがプレイオフ進出に向けて厳しい戦いに直面しているにもかかわらず、ポールはジェームズが自分とチームの現状に満足していると話した。 ジェームズが幸せかどうか、ポールは「ロサンゼルス・レイカーとしての経験という点で、彼は十二分に幸せだ」と述べている。 「ジーニーはいつも彼の幸せが重要だと繰り返してきた」 「毎年勝たなければいけないという責任をいつも課そうとしがちだと思う。それは誰にとっても現実的でない。レブロンにとってもね。今も過去も、どの選手にとっても現実的なことではないんだ。いつもファイナルに進出していたころに戻りたがるのだろうが、届かなかったシーズンのことを数えていないんだよ」 39歳のジェームズは、NBAでの21シーズン目も、オールNBA選出レベルのパフォーマンスを見せている。歴代最高級というジェームズの立場を堅固にし続ける、別のチームでの新たなタイトルを目指す魅力をポールは認めた。ただ、ジェームズのレガシィ(遺産)は確かだとし、必ずしも必要ではないと考えているとも述べている。 「レブロンに代わって言うことはできない。だが、彼と話しているのは、『とにかくゲームを楽しむ』ということだ」 「すでにプレイしてきたよりも少ない時間しか残っていない。彼には誰に対しても何の借りもないと思う。彼がほかに達成しなければいけないことはないと思うよ。そして毎年勝たなければいけないというところにもいないと思う。彼はすでに家にいるんだ。楽しむだけさ」 ポールのコメントで噂は当面落ち着くだろう。だが、ジェームズが2024-2025シーズンのプレイヤーオプションを破棄してフリーエージェントになることも可能なオフシーズンには、再び同じ話が持ち上がることが予想される。 ウォリアーズの関心に加え、2024年にドラフト資格を得る息子ブロニーと一緒にプレイするというジェームズの希望も、NBAにおけるジェームズの近い未来に影響するかもしれない。
Gilbert McGregor、坂東実藍