「お金とキャッシュカードの話が出たら電話を切って」 岐阜県警が特殊詐欺への注意呼びかけ
全国的に特殊詐欺事件が急増、巧妙化する中、県警は15日、被害を未然に防ごうと岐阜市のスーパーマーケットで買い物客らに対応マニュアルシートを配り、注意を呼びかけました。 ※警察官 「お金とかキャッシュカードとかの話が出たら怪しいので、一度電話をきってください」 マニュアルシートは岐阜北警察署が作成したもので、電話口で親族や病院、市役所などを名乗ったら注意することやお金やキャッシュカード、口座の話になったら電話を切るなど対策の流れが記載されています。 また、シートの裏の面には、両面テープが張られていて家庭の電話の近くの壁に貼れるよう、工夫されています。 警察官らは、特殊詐欺被害が増えていることなどを訴えながらマニュアルシ―ト50枚を買い物客に手渡しました。 マニュアルシートを受け取った人の中には、息子を名乗る不審な人物から電話が掛かってきたことがあったということです。
※女性 「一度、息子を名乗って同窓会の話がありました。絶対にないと思って息子に相談したら、絶対にないよと言われました」 県警によりますと、今年9月末までの特殊詐欺被害の認知件数は266件で、去年の同じ時期に比べて69件多く、被害額はおよそ6億3800万円に上っています。 ※岐阜北警察署 生活安全課 長屋実希警部補 「現在、県内の特殊詐欺の被害は、発生件数と被害額ともに増加しています。詐欺に気を付けないと思っていても、電話が掛かってくると犯人のペースに飲み込まれてしまうので、マニュアルを固定電話の前に貼っていただきたい。特殊詐欺の中でも、手口はいろいろありますけど、オレオレ詐欺は家族を大切に思う気持ちを逆手にとって騙そうとしてくるので、普段から家族とのコミュニケーションを大切にしてください」