強盗致傷事件が発生したとみられる住宅周辺＝昨年10月9日、船橋市飯山満町

　首都圏で相次ぐ強盗事件のうち、昨年10月に千葉県船橋市飯山満町の住宅で高齢夫婦が暴行を加えられ現金約1千万円を奪われた事件で、千葉県警は9日、住居侵入と強盗致傷の疑いで愛知県春日井市鳥居松町1、自営業、藤井柊被告（27）と住所不定、職業不詳、久保田陸斗被告（21）を逮捕した。千葉県警捜査1課によると、藤井被告は「何も言えない」と黙秘。久保田被告は容疑を認め「指示役の指示に従いながらやってしまった」という趣旨の話をしているという。 　2人は昨年、千葉県内で起きた別の住宅強盗事件で逮捕され、うち藤井被告は市川市と白井市の2事件でいずれも強盗致傷の罪などで起訴。久保田被告は市川市の事件で強盗致傷の罪などで起訴されている。 　2人の今回の逮捕容疑は共謀し、昨年10月9日午前0時～0時半ごろ、船橋市飯山満町の住宅に窓ガラスを割って侵入し、住人の夫婦の80代男性と70代女性に暴行を加え、現金約990万円や通帳、キャッシュカードを奪った疑い。 　同課は実行役はこの2人とみて捜査している。同課によると、女性は胸の骨を折るなどの重傷を負った。男性は縛られたとみられる。