ピレリ、ムジェロでF1タイヤテストを実施。初日はルクレールがフェラーリの今季マシン走らせる
F1マシンがイタリアのムジェロ・サーキットに戻ってきた。とは言っても、今回はテストだ。 【動画】次世代F1マシンはこうなる! FIAが2026年新規則を公開 F1のオフィシャルタイヤサプライヤーであるピレリは、2025年シーズンのタイヤコンパウンドを開発すべく、フェラーリ所有のムジェロでフェラーリと共にテストを実施している。 タイヤテストはピレリがFIAと合意した計画に従っており、ムジェロはバルセロナ、ヘレス、鈴鹿、ポール・リカールに続く今季5回目のテストだ。このうちグランプリサーキットとして現行カレンダーに乗っているのはバルセロナと鈴鹿のみ。ムジェロは2020年にフェラーリ1000戦目としてトスカーナGPが初開催されて以降、F1サーカスは同地を訪れていない。 カナダGPでは2台リタイアと散々だったフェラーリだが、次戦スペインGPを前にムジェロを来訪した。 テスト初日となる6月13日(木)では、シャルル・ルクレールが今季のフェラーリSF-24をドライブ。2025年に向けて、異なるタイヤコンパウンドと構造の比較テストを実施した。 長いストレートと高速コーナーのシケインが組み合わされたムジェロの特殊なサーキット特性から、来季に向けて計画されているプロトタイプコンパウンドのうち、オーバーヒートを抑えることを主な戦略目標として、硬めのコンパウンドの開発に力が注がれた。 初日午後には雨が降り、インターミディエイトタイヤが必要なコンディションとなった。前回のポール・リカールでのテストでは、ウエットコンディションを人工的に再現し、来季に向けたフルウエットタイヤとインターミディエイトタイヤの評価が実施されたが、ムジェロでもそのテストの続きが行なわれた。 ルクレールは初日で120km(630km)を走破した。テスト2日目となる6月14日(金)にはチームメイトのカルロス・サインツJr.がテストを担当する。
Franco Nugnes
【関連記事】
- ■ピレリ、ハミルトンのタイヤ批判に反論「細かな違いが僅差の戦いで重要になってきているだけ」
- ■モータースポーツ活動強化で、再燃するブリヂストンの”情熱”。石橋CEO「F1をやろう、フォーミュラEをやろうと言うと、熱い人が集まってくる」
- ■2026年のF1マシンはこうなる! 新規則発表、ふたつの新機能と小型&軽量化でよりエキサイティングに
- ■【英国F1レポーターが角田裕毅を分析】角田を起用しなかったのは、レッドブルにとっては大きな損失……でもRBにとっては最大の利益だ!
- ■2026年規則への懸念に対処するFIAの”燃料流量増加案”について、複数メーカーが反対の意向「すでに2年も前から開発が進んでしまっているんだ」