【MLB】フィリーズが外野手補強 マックス・ケプラーと1年1000万ドルで合意 ドイツ出身のスラッガー
日本時間12月20日、フィリーズが外野手補強に動いた。米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、フィリーズはツインズからFAとなっていたドイツ出身の強打者マックス・ケプラーと1年1000万ドルの契約を結ぶことで合意。右翼手として平均以上の守備力を持つケプラーの加入により、来季のフィリーズの外野陣は左翼ニック・カステヤノス、中堅ブランドン・マーシュ(ヨハン・ロハスと併用)、右翼ケプラーという布陣となりそうだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在31歳のケプラーはドイツ出身のスラッガー。ドイツ出身のメジャーリーガーは両親が軍関係者でドイツに勤務していたというケースが多いが、ケプラーはドイツ生まれ・ドイツ育ちという生粋のドイツ人である。2009年、16歳のときにツインズと契約し、ツインズ一筋のキャリアでメジャー通算1072試合に出場。893安打、打率.237、161本塁打、508打点、35盗塁、OPS.747をマークしており、通算WAR20.7(ベースボール・リファレンス版)はドイツ出身の選手として歴代最高の数字となっている。 今季のケプラーはツインズで105試合に出場し、打率.253、8本塁打、42打点、1盗塁、OPS.682を記録。開幕直後に右ひざの打撲で故障者リスト入りしたほか、9月には左ひざの故障で離脱し、不本意な1年を過ごした。2019年には自己ベストの36本塁打、90打点、OPS.855をマークしており、直近では2023年シーズンに24本塁打、66打点、OPS.816を記録。1年契約で加入する新天地フィリーズでは強打復活が期待される。 左打者のケプラーは、キャリア通算で対右腕OPS.778、対左腕OPS.655と左腕を苦手にしていたが、今季に限れば対右腕OPS.672、対左腕OPS.721と逆転。左腕を苦にしない状況が続けば、プラトーン起用ではなく、フルタイムのレギュラーとして出場機会を得ることになるだろう。右翼の守備も安定しており、拙守のカステヤノスを左翼へ追いやり、右翼のレギュラーを務めることが予想される。