【桜花賞】夢の桜冠へ初挑戦!茶木師ライトバックと出陣「勝ちたいG1」初志貫徹へ
「桜花賞・G1」(7日、阪神) 「勝ちたいG1は桜花賞」-。調教師試験合格時にそうコメントを残した茶木太樹調教師(40)=栗東=が、運命に導かれるように人一倍思い入れのある桜舞台で自身初のG1にチャレンジする。送り出すのはエルフィンSの勝ち馬ライトバック。強烈な末脚が武器のキズナ産駒で桜冠ゲットを目指す。 故郷に錦を飾ってみせる。開業4年目の茶木師が桜花賞でG1初挑戦。調教師試験に合格した時から「勝ちたいG1は桜花賞」と話していた指揮官。牝馬クラシック1冠目で迎える初の大舞台に、運命を感じている。 兵庫県姫路市出身とあって、阪神は最もなじみのある競馬場。「阪神には何度も行きましたが、特に桜花賞は一番好きなレースでした。学生時代は桜の開花をなぜか僕が気にしたり、桜花賞の前日は眠れなかったりもしましたよ」と笑う。「でも、そんなレースで初めてG1に挑戦できるんですからね。巡り合わせを感じます」と感慨深げに話した。 そんな新進気鋭のトレーナーが送り出すのは、エルフィンSを勝ったライトバックだ。気性面に課題を残すものの、新馬戦で上がり3F32秒8をマークしたように強烈な末脚が武器のキズナ産駒。出走へは賞金的に微妙なラインだったが、前走後に思い切って休養したことで、心身ともに明らかな成長を遂げている。 「本当に強くなるのはもっと先だと思うけど、ポテンシャルは相当高いですからね。ゆったりしたローテで心も体も成長しています。やりたい調教ができて仕上がりもいいので、かみ合えば面白い競馬になると思っています」と期待を寄せた。 最高のバトンも回ってきている。高松宮記念は池添学厩舎のマッドクール、大阪杯は上村厩舎のベラジオオペラが勝利。いずれも池添兼雄厩舎の出身で、茶木師も同門だ。「いい流れなので続きたいですね。でも、まずは無事に競馬を終えてくれるのが一番です」。初めて桜花賞を現地観戦した99年のレース(勝ち馬プリモディーネ)に感動してから25年-。桜冠に対する人一倍の熱い思いを胸に、今度は自身の管理馬で感動を届けてみせる。