MLB入り熱望も…メジャー移籍が叶わなかった選手(3)巨人で”再出発”も
MLBの舞台では、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平選手を始め、多くの日本人選手が活躍。NPBから毎シーズンのように海を渡り、新たな日本人メジャーリーガーが誕生している。一方で、過去にはメジャー挑戦を熱望するも、断念した選手も存在。そこで今回は、MLB移籍が叶わなかった選手を紹介する。
松田宣浩
出身:滋賀県 投打:右投右打 身長/体重:180cm/86kg 生年月日:1983年5月17日 ドラフト:2005年大学生・社会人ドラフト希望枠 福岡ソフトバンクホークスの正三塁手として長らく活躍した松田宣浩も、かつてはメジャー移籍を希望した選手だ。 高校通算60本の本塁打を放ち、亜細亜大学では1年春からリーグ戦に出場。大学時代にはショートからサードへ転向し、2年秋には6本塁打を放つなど強打を見せつけた。2005年にホークス入団後もパンチ力を発揮し続け、2015年にはキャリアハイの35本塁打を放つなどホークスに欠かせない存在となる。 2015年オフ、松田は海外FA権の行使を宣言。松田本人はメジャー移籍を熱望したわけではなく、あくまで自分がどう評価されているのか、メジャーの話を聞いてみたいという気持ちが強かったと話している。複数球団が獲得に興味を示し、サンディエゴ・パドレスのGMと面会するなど、海を渡る気持ちもあったのだろう。 その気持ちを変えたのが、ホークスの会長を務める王貞治氏だ。王氏の説得が決め手となり、松田はホークス残留を決断。最後は読売ジャイアンツで1シーズンプレーし、2023年限りで“熱男”の現役生活は幕を下ろした。
ベースボールチャンネル編集部