MotoGPインドGP、今季は開催中止へ。プロモーターが2025年3月への再スケジュールの声明を発表
MotoGPを運営するドルナ・スポーツとともに、インドGPを主催するフェアストリート・スポーツは、5月28日に2024年のインドGPが事実上中止となったことを明らかにした。 motorsport.comは先日、ブッダ・インターナショナル・サーキットで9月に予定されているインドGPに関して、レースプロモーターがドルナ・スポーツとの契約に違反したためカレンダーから抹消されることになったと報じた。 そしてドルナはインドGPが中止となった場合、それによって空いた週末にカザフスタンGPをリスケジュールして開催しようとしていると見られている。なおカザフスタンGPは当初6月中旬の開催が予定されていたが、洪水被害のため延期となった経緯がある。 今回プロモーターが発表した声明では、インドGPが中止となったとは明確には触れられていないものの、今年のレースを来年3月へ移すとしている。 フェアストリート・スポーツの声明には、次のように記されている。 「レースを来年3月の第1週もしくは第2週へと移す決定は、全ての利害関係者の合意の結果によるものだ」 「昨年もそうだったが、9月の天候不順はライダーとマーシャルの双方に大きな困難をもたらした。UP州政府の支援とビジョンの元、3月のレースはより盛大に開催され、モータースポーツイベントの卓越した新基準を確立することを目指している」 声明では昨年のインドGPでも問題となった高温のコンディションが理由とされているが、motorsport.comの調べでは今シーズンのレースが中止された本当の理由は金銭的なモノであり、プロモーターがドルナとの契約に違反したと理解されている。 プロモーター側は以前、2024年のレースは予定通り開催されると主張し、前述の金銭面に関する疑義は、主に国内で行なわれている総選挙に起因するものだとしていた。 今後、ドルナ・スポーツはインドGPの問題に関して正式な声明を発表し、2024年シーズンの新しいカレンダーを発表すると見られる。 なおインドGPの代わりにカザフスタンGPを開催するという案が実現しない場合には、2024年のMotoGPは全19戦で争われることになる。
Oriol Puigdemont