デフサッカー日本代表に「味噌カステラ」 会津農林高発酵チームが補食提案 選手が試食 福島県会津坂下町
福島県会津坂下町の会津農林高発酵チームの生徒は、聴覚障害者のサッカー「デフサッカー」日本代表が練習前に食べる補食として、会津産素材を使った「味噌(みそ)カステラ」を提案した。17日、会津坂下町の同校に代表候補の西戸湖乃華選手(福島市)を招いて試食してもらった。オンラインで参加した日本ろう者サッカー協会の松原利江子事務局長は「公式認定の形で進められれば私たちもうれしい」と採用に前向きな考えを述べた。 味噌カステラは町内の八二醸造の味噌、会津中央乳業の牛乳、同校で生産した卵を使っている。斎藤妃織(ひおり)さん=食品加工科3年=らチームの5人が、カステラや味噌の栄養価などを説明した。斎藤さんは「おいしい味噌カステラを食べて、選手の皆さんが活躍してくれたらうれしい」と期待を込めた。 試食した西戸選手は「とてもおいしかった。応援してくれる気持ちが励みになる」と笑顔を見せた。松原事務局長は「1月に男女の強化合宿があるので、試食してもらって現場の声を取り入れたい」と話した。
県などでつくるFukurum(フクラム)カード推進協議会の「ふくしまの未来を創るFukurum基金」を活用して開発に取り組んだ。デフリンピックサッカー競技が来年11月にJヴィレッジ(楢葉・広野町)で行われることから、同協議会が提案の場を設けた。