〔NY外為〕円、157円台後半(18日)
【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク外国為替市場では、米祝日の休場を前に持ち高調整の商いが中心となり、円相場は1ドル=157円台後半で推移した。午後5時現在は157円83~93銭と、前日同時刻(157円67~77銭)比16銭の円安・ドル高。 米商務省が朝方発表した5月の小売売上高は前月比0.1%増。季節変動の激しい項目(自動車、ガソリン、建材、食品)を除くコア小売売上高は0.4%増と、いずれも市場予想を下回り、長引くインフレと高金利環境下で個人消費が鈍化傾向にあることを示唆する内容だった。 これを受けて早期利下げ観測が拡大し、市場は円買い・ドル売りで反応。相場は158円10銭付近から一時157円64銭と円高方向に振れた。ただ、その後は米金融政策を巡る先行き不透明感がくすぶる中、157円70~90銭の狭いレンジでもみ合った。 午後の米20年債入札は堅調で、長期金利の指標である10年債利回りは4.2%台に低下。しかし、米議会予算局(CBO)が示した今年10~12月期の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同期比2.7%上昇(2月予測は2.1%上昇)、年内利下げ回数は「ゼロ」と、タカ派的な見通し。このほか、連邦準備制度理事会(FRB)高官らの発言も注目されたが、新味はなく、ほとんど材料視されなかった。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0735~0745ドル(前日午後5時は1.0729~0739ドル)、対円では同169円44~54銭(同169円24~34銭)と、20銭の円安・ユーロ高。