高校退学で話題になったグラエンサー・ちーまき「ナイトブラが欲しかっただけで…」
◇お父さんには「撮ったあとでの報告」でした グラビアの世界に本格的に足を踏み入れるにあたり、家族への報告も彼女なりの慎重さがあったようだ。 「お母さんには、集英社での顔合わせから帰ってすぐ話しました。でも、お父さんには...…なかなか言い出せなくて、撮ったあとでの報告でした。1週間くらい経ってから伝えました。でも、話してみたら、お父さんも“やりたいことがあるなら、やってみればいい”と言ってくれて」 ちなみに、ちーまきは6人いるなかでの4番目だという。グラビアデビュー時の、兄弟や姉妹からの反応も気になるところ。 「おもろいなって言われるくらいで、それ以上の深い感想はないみたいです。1つ上と3つ上のお姉ちゃんは、ダメなことはダメって怒ってくれるときも多いです。みんな仲が良くて、家族全員でディズニーに行ったりもします」 現在18歳ということで、やはり今後の将来や進路については、家族と話すこともあったそうだ。6月27日にグラビアデビューから1年を迎えた今、彼女の人生は大きな転換期を迎えている。まだ高校在学中だった1年前と、今の心境を比較して思うことを率直に聞いた。 「1年前……高校3年生になったばかりの頃は、まだ17歳でした。そのとき、お母さんと“残りの高校生活で将来の夢を見つけたい”って話してたんです。まぁ、1年あれば見つけられるかなって気楽に考えてたんですけど、気づいたら月日だけが経ってしまって……。18歳になってからは、急に年齢に危機感を覚えるようになりました。 親が経営者だったので、小さい頃は漠然と“経営者になりたい”って思ってました。でも、そのあと年齢を重ねても特に夢は見つからなかったんです。なので、SNSでの出来事がなければ、今のグラビアの仕事もしていなかったと思います」 ◇もう中卒いじりしないでね! また今年5月には、N高等学校の卒業証書を持ったブレザー姿の写真を公開したことでも話題を呼んだちーまき。「下着案件退学jkは卒業できました」とユーモアを交えた投稿でコメント欄を賑わせた。 「たくさんの人から、“卒業おめでとう!”と言ってもらえたのはうれしかったです。転学したのに、“中卒でこれからどうするの?”って言われることがすごく多かったので。高校の3年間は、5人分くらいの人生を生きた気がします」 普通の女子高生から人気インフルエンサーへ、そして予期せぬ退学を経てグラビアデビューという劇的な展開。確かに、彼女の高校生活は波乱に満ちている。 「グラビア×インフルエンサー=グラエンサー」という肩書については、自分を「インフルエンサーとは特に思っていない」とコメントした彼女だが、Instagramのフォロワーが約25万人となった今、SNS上での影響力は確実に大きくなっている。ファンからの声が日々届くなかで、彼女自身はその状況をどのように受け止めているのだろうか。 「ネットだと見た目の雰囲気からなのか、気が強そうって言われることが多いんですけど、実際そんなことはないです(笑)。でも、(SNSのやりとりで)普通の人が気にするところがあんまり私は気にならなくて。逆に普通の人は気にしないところで、気にするかもしれないです」 その“普通じゃない”部分こそが、多くのフォロワーを惹きつける魅力なのかもしれない。その意図をさらに掘り下げるべく、SNSで気になる部分について質問を重ねてみた。 「気になるのは、プロフィールも書いてないような、裏垢っぽい初期設定のままの人からのDMです。パッと見てプロフィールがわかる感じの人からの中傷なら、ブロックして気にしなければいいと思っていて。でも、匿名性が高いと、誰が発信してるかわからない怖さがあるので。最悪、身内の可能性もあるし……」 グラビアならではの自分のイメージと、実際の自分とのギャップに対しての悩みもあるようだ。 「フォロワーさんに爪やネイルのこととか、コメントをもらうこともあって。でも、そういう声はあんまり深く気にしないというか、逆になるべく取り入れるようにしています。“ハイトーンの髪やめて”とか“ネイルをもっとナチュラルにして”とか。 やっぱり、求められるイメージはどうしても清楚系なので。そういう意味では、自分の好みと違って少しだけ苦しいこともあります」 多くのインフルエンサーにとって投稿の内容は命だ。その多くは、細心の注意を払って投稿を作成し、フォロワーの反応を常に気にかけている。ところが、ちーまきの投稿のマイルールについて尋ねてみると、意外な答えが返ってきた。 「普段のSNSは特に統一感など気にしていないです。気分屋なので、SNSも更新しないときは本当に更新しないし、するときはするって感じです。同い年とかやったら、まだここまでフォロワーがいる子も少ないと思うので、自分の強みとしていけたらいいなとは思ってます」 そんな彼女の素朴な素直さが、逆説的に多くのフォロワーを惹きつけているのかもしれない。最後に、将来の夢を尋ねてみると、またしても彼女らしい意外な答えが返ってきた。 「やってみたい仕事は、食レポです。一番好きな食べ物はキュウリです。あと、辛いものも好きですね。偏食なんですけど、挑戦してみたいです」 18歳という若さで25万人ものフォロワーを持つインフルエンサーでありながら、普通の女の子としての等身大の魅力も失わないちーまき。グラビアアイドルとして多方面での活躍が期待される彼女の言動は、SNSが人生の転機になる時代を生きる多くの若者たちにとって、ひとつのロールモデルとなるかもしれない。 (取材:すなくじら)
NewsCrunch編集部