米ミネアポリス連銀総裁、12月に0.25ポイント利下げ検討は依然妥当
(ブルームバーグ): 米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で追加利下げを検討するのは依然として妥当との認識を示した。
カシュカリ総裁は25日にブルームバーグテレビジョンの番組で年内最後の会合で0.25ポイント利下げの是非に関する質問に対し、「依然として妥当な検討事項だ」と発言。「私が現在、承知している状況を踏まえると、12月に0.25ポイント利下げを検討するのは妥当な議論だ」と語った。
同総裁は、金利上昇にもかかわらず経済が回復力を示していることから、成長を抑制も刺激もしない中立金利が現在、高めの水準にある可能性があると指摘。 金融政策が経済の需要をどの程度抑制しているかという疑問が生じているとし、回復力が長続きするほど、変化は一時的ではなく構造的なものだと一層考えられると述べた。
総裁はさらに、「私が今理解しようとしているのは、当局が経済にどれほどの下方圧力をかけているかという点と、インフレの動向だ」とし、「緩やかな下降傾向にあると私は確信しており、労働市場は依然として堅調だ」との認識を示した。
米金融当局は9月に通常よりも大幅な0.5ポイントの利下げを実施するなど、ここ数カ月で政策金利を計0.75ポイント引き下げた。FOMCは12月17、18両日に再び会合を開く予定で、その前に当局者はインフレと労働市場に関するさらなるデータを入手できる。今月27日に発表される米個人消費支出(PCE)統計では、当局が基調的なインフレを判断する上で指標として重視するPCEコア価格指数が公表される。
原題:Fed’s Kashkari Says Reasonable to Consider Rate Cut Next Month(抜粋)
--取材協力:Haslinda Amin.
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Catarina Saraiva