良いことがあっても幸せを感じることができない「幸せ恐怖症」対処法は?
人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。 『OLセラピー』では、よりよいOL生活を楽しんでもらうために、「疲れない心」を育てていく連載です。 今回は、「幸せを実感できない」というお悩みについてお届けします! 【漫画】地方から東京本社に栄転し、“憧れのタワマン”を購入した子持ち夫婦の後悔
【今回のお悩み】
最近、好きな人と付き合うことができてとても嬉しい反面、なぜか幸せを感じることができません。仕事でプロジェクトに成功した時も、なぜか素直に喜びを実感することができませんでした……。 これって一体どうしてなのでしょうか? 幸せを感じることが出来ず辛いです。対処法があれば教えてほしいです。 (28歳・広告・Yさん)
【回答】
自分の理想的な彼氏が出来たり、プロジェクトが成功したのに、実際に成功を目の前にすると、なぜか素直に喜ぶことができない……。この心理は珍しいことではありません。 これは、「自分は幸せになる資格はない」、「自分は幸せになってはいけない」、「幸せになれば何か失うものがあるはずだ」、などと無意識に幸せを回避しようとしてしまう“幸せ恐怖症”になってしまっている可能性があります! そこで今回は、「幸せを受け取れない」心理と、その対処法について紹介します。
どうして幸せを実感することができないのか?
では、なぜ幸せな現状を受け入れることができないのか、その主な原因と考えられる3つを紹介します。 ①自分に罪悪感がある 例えば、「自分は今まで人を傷つけてしまったのだから、幸せになれるわけがない」「家族が苦労しているのに、自分だけが幸せになることは出来ない」など、自分の中で幸せになることに罪悪感をもってしまっているパターンです。そのため、常に目の前の幸せを受け取る前に、自分を罰することに精力を傾けてしまいます。 ②他人のことを優先して考えてしまう 他人と比較して自分の至らないところを見直すことも大切ではありますが、過剰なまでに他人と自分を比較してしまうと、いつまでも今の自分に満足することができなくなってしまいます。また、他人に嫌われないように、他人に評価されるように、と自分を偽り続けてしまうことで、目の前の成功は本当の成功ではない、と受け入れることができなくなってしまうこともあります。 ③不幸であることに快感を覚えてしまっている あえて不幸な選択をし、苦労をすることで、そんな自分を肯定してもらおうとする心理です。悲劇のヒロイン症候群とも呼ばれますが、不幸であることに充実感を覚えてしまっていることが原因です。これは、本当に不幸になってしまった時に自己防衛できる理由を手に入れたいから、という深層心理も働いています。 Yさんはいかがでしょうか? 以上のように、幸せ恐怖症には、無意識に「幸せになれる自信がない」「自力で幸せを手に入れたと思えない」「幸せはいつか失うもの」と考えてしまうのです。 根本的には、“不幸への恐怖心がある”ことが共通しています。