高雄市長、訪台の熊本市長らと面会 くまモンラッピングのLRTに乗車も/台湾
(高雄中央社)南部・高雄市の陳其邁(ちんきまい)市長は30日、友好交流協定を結んでいる熊本市の大西一史市長ら訪問団と市内で面会した。両氏は半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)による熊本県内の工場建設などに関して意見交換を行った他、高雄ライトレール(LRT)で運行される同県のPRキャラクター「くまモン」のラッピング広告を施した車両に試乗した。 高雄市が31日、報道資料で明らかにした。同市は、大西氏らの訪問の重点は1日に全線開業した高雄LRTを体験することだと説明。車両基地では担当者が、開業までの道のりやもたらされる効果などを訪問団に解説した。くまモンのラッピング車両は県が観光PRを目的に企画したもので、30日に初めてお披露目された。 高雄市政府で行われた意見交換で陳氏は、両地はいずれも台日の重要なハイテク都市だと言及。TSMCが高雄にも工場を建設していることに触れ、地方自治体と国の協力を通じて半導体産業の回廊を作り上げていると述べた。また、熊本と高雄で今後、経済上の戦略的パートナーシップを築き、ウィンウィン(相互利益)の効果をもたらしたいと期待を寄せた。 大西氏は、交通や環境保護、水資源の問題は熊本市が直面している課題だとし、高雄市の経験を手本にして政策に生かしていきたいとの考えを示した。 両市は2017年、友好交流協定に調印した。 (蔡孟妤/編集:田中宏樹)