年末年始や大型連休…高速道路の渋滞はなぜ起こる?
年末年始や大型連休、車で移動するとなると高速道路で渋滞に巻き込まれることがよくあります。長い時には数十キロにも及ぶこともある高速道路の渋滞。そもそも、なぜ渋滞が起こるのでしょうか?
渋滞が起こる5つの理由
NEXCO東日本によると、交通集中による渋滞が発生しやすい場所やポイントは次の5つです。 (1)上り坂やサグ部 これが渋滞原因としてはもっとも多く、6割前後を占めています。下り坂から上り坂にさしかかる凹部は「サグ」と呼ばれていますが、このような上り坂やザグ部では、無意識にスピードが落ちる車があるので、後続の車との車間距離が縮まり、後ろの車が連鎖的にブレーキを踏むことで渋滞が発生します。 (2)トンネル トンネルに入ろうとする際、トンネル入口の暗がりや圧迫感で、一時的にスピードが落ちる車があるので、後ろの車が連鎖的にブレーキを踏み、渋滞が発生します。 (3)インターチェンジ合流 インターチェンジやジャンクションから本線に車が合流した際、走行車線の後続車が合流してきた車に合わせてスピードを落とすため、車の流れが停滞します。それを受けて、追い越し車線に車線変更する車が現れますが、追い越し車線でも、車線変更した車に後続の車が追いついてスピードを落とすため、渋滞が発生します。 (4)料金所 料金所で各々の車が一旦停止する際、スピードが落ちるため、渋滞が起こります。 (5)接続道路からの渋滞 料金所から先の道路の渋滞が高速道路まで延びてくる例のように、接続する道路や出口交差点が一時的に交通容量不足になり、渋滞が起こります。
各地の渋滞ポイント
それでは、具体的に、渋滞が起こりやすい場所はどこなのか、関東、関西、中京圏で見て見ましょう。 まず関東圏です。東名高速では「大和トンネル付近」、中央道では「相模湖インター付近」、関越道では「花園インター付近」、東北道では「上河内SA付近」が代表的な渋滞ポイントです。 関西圏では、中国道の「宝塚トンネル付近」が激しい渋滞が発生します。中京圏だと、名神高速の「一宮インター、ジャンクション付近」、東名阪道の「四日市インター」で頻繁に渋滞が起こります。
過去最長の渋滞は?
ちなみに、これまででの渋滞の最長記録は、なんと154キロ。1995年12月27日に、名神高速の秦荘パーキングエリア(滋賀)から東名高速の赤塚パーキングエリア(愛知)までという大渋滞が発生しました。ただ原因は、大雪に夜通行止めの影響でした。 (動画制作:TOMOニュース)