正直、「浴室乾燥機」って高くないですか!? 「部屋干し」にするだけで月にいくら節約できる?
庭やベランダに洗濯物が干せないときや、梅雨の時季に洗濯物を干す場所がなくて困っているときに「浴室乾燥機」は大変便利です。 「部屋干し臭を防止できる」「洗濯物がシワになりにくい」などのメリットもありますが、気になることはやはり光熱費です。 浴室乾燥機は光熱費が高いイメージがあるため、機能はついているものの、使用していないというご家庭も多いのではないでしょうか。 本記事では、浴室乾燥機の特徴とともに、1時間にかかる電気代・ガス代についてご紹介します。
電気式浴室乾燥機の場合
電気式浴室乾燥機は、乾燥機本体の内部で熱を作り出す「ヒーター式」と、外部の空気を取り込んで熱を発生させる「ヒートポンプ式」の2種類があります。 ヒーター式は、本体がコンパクトなため、設置場所に困らないこと、ヒートポンプ式は、リビングなどから空気を取り込むため、乾燥温度が安定しやすいことなどがメリットです。 気になる電気代については、「消費電力×電力料金目安単価×使用時間」で算出できます。 浴室乾燥機の消費電力は製品によって異なるため、仮に1250ワットとして計算します。 電力料金目安単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が「新電力料金目安単価」として示している「1キロワットアワーあたり31円(税込み)」を使用します。 1250ワット=1.25キロワットアワーですので「1.25キロワットアワー×31円=38.75円」となり、衣類を乾燥させるまでに2時間かかるとすると、かかる電気代は「38.75円×2時間=77.5円」 つまり電気代は1日で約78円かかることになります。
ガス式浴室乾燥機の場合
一方で、ガス式の浴室乾燥機は「温水式浴室乾燥機」ともよばれ、熱源機で作った温水を循環させて熱を放出させ、浴室内を温める仕組みです。 電気式に比べて機器の設置にお金がかかりますので初期費用は高額になりますが、電気式よりも短い時間で衣類を乾かせるため、ランニングコストの面ではガス式がおすすめです。 1回の乾燥にかかるガス代については、「出力(キロワット)×3.6メガジュール/アワー×1時間÷ガス発熱量(メガジュール/立方メートル)×ガスの単位料金(円/立方メートル)×使用時間」で計算します。 乾燥器の出力を4.1キロワットと仮定し、1キロワット=3.6メガジュール/アワー、ガス発熱量は都市ガスで45メガジュール/立方メートルとします。 ガス料金は東京ガスの東京地区等一般契約料金B表の「23年11月検針分」より142.45円/立方メートルで計算すると、「4.1キロワット×3.6メガジュール/アワー×1時間÷45メガジュール/立方メートル×142.45円/立方メートル=約46.72円」です。 衣類を乾燥させるまで2時間使用したとすると、ガス代は約93円かかります。