「当たり前に日常続く社会であって」 池袋暴走事故遺族の松永さんが講演 福島市
被害者に優しいふくしまの風運動「支援の輪を広げるつどい」は27日、福島市のとうほう・みんなの文化センター(県文化センター)で開かれた。2019(平成31)年4月に東京・池袋で発生した乗用車暴走事故で妻と長女を亡くした松永拓也さんが講演し、「当たり前に日常が続く社会であってほしい」と訴えた。 松永さんは関東交通犯罪遺族の会(あいの会)で副代表理事を務め、交通事故の撲滅や犯罪被害者支援の充実などに取り組んでいる。これまで経験した悲しみや苦しみを振り返りながら「周りの支えがあったからこそ今の自分がいる」と述べ、被害者支援の大切さや周知の必要性を強調した。社会全体で交通事故防止を推進していかなければならないと呼びかけた。「妻と娘に『2人の命を無駄にせず頑張って生きたよ』と胸を張って言えるよう、今後も活動に尽力したい」と語った。 ふくしま被害者支援センターと県、県警の主催で、約360人が参加した。