「厚生年金と国民年金」の平均受給額を男女別に確認!年金から天引きされる税金・保険料もチェック
4月15日は、多くのシニア世代にとって2ヶ月に1度の重要な日、年金支給日でした。受給者は、この日に2ヶ月分の年金を受け取り、それをもとに家計をやりくりします。 【一覧表を見る】厚生年金の受給額などをチェック(出所:厚労省など) しかし、この年金も給与と同様に税金や保険料が天引きされる仕組みになっていることをご存知でしょうか? 実際のところ、年金受給額からはさまざまな費用が差し引かれ、その結果、手元に残る金額は想像以上に少なくなることがあります。 この記事では、現代のシニアが受け取る年金額と、その年金から天引きされる費用の具体的な内容について詳しく解説します。 自身の年金受給額や天引きされる費用について正確に理解し、計画的な資産運用や貯蓄を行うことで、より安定した老後を迎える準備を進めましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【図解でわかる】公的年金の仕組み!厚生年金と国民年金のキホン
日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の二層構造となっています。 ●国民年金(1階部分) ・対象者: 日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人が対象 ・保険料: 定額 ・年金額: 納付期間に応じて将来の受給額が決定 ●厚生年金(2階部分) ・対象者: 公務員や会社員など ・保険料: 収入に比例し、上限あり ・年金額: 加入期間や納付額に応じて変動 加入する年金の種類や納付期間が異なるため、将来の受給額には個人差があります。 特に、厚生年金は収入に基づいた保険料のため、個人差が顕著です。
厚生年金の平均受給額を男女別に確認
では、厚生年金の平均月額はいくらでしょうか。厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にチェックしていきましょう。 ●厚生年金の平均年金月額 〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む 全体の平均受給額は14万3973円ですが、男女間で約6万円の差が見られました。 次に、厚生年金の受給額を1万円ごとに分けた場合の受給者数を確認していきましょう。 ●【厚生年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 30万円以上~:1万2490人 ※国民年金部分を含む 厚生年金の受給額にはかなりばらつきがあることがわかりました。