【イベントレポート】「ビートルジュース」続編にヴェネツィアで拍手喝采、ティム・バートンら思い入れ語る
映画「ビートルジュース ビートルジュース」が、イタリア現地時間8月28日に第81回ヴェネツィア国際映画祭でオープニング上映。監督のティム・バートンや、キャストのマイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラらがワールドプレミアに参加した。 【写真】ティム・バートンとマイケル・キートン 1988年に公開されたホラーコメディ「ビートルジュース」の続編にあたる本作では、前作から35年後を舞台に“人間怖がらせ屋”のビートルジュースがハロウィン史上最大の事件を巻き起こすさまが描かれる。ビートルジュース役でキートンが出演した。 今作から新たに参加したジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、ジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォーを加えた8名が水上ボートに乗り、歓声に応えつつ記者会見の会場へ。バートンは本作について「ほかの作品とは違う、とても個人的な思い入れがある作品」と述べ、「自分にとって映画作りというものは、心に従ってやりたいことをやるべきであると考えていて、それがこういう作品を作ることなのだと思います。とコメント。キートンは「この作品は何かにインスパイアされたものではなく、非常にオリジナリティにあふれています。そんな唯一無二の作品に携われることは、私にとって大変光栄なことでした」と振り返る。撮影現場では笑いが絶えなかったそうで、「懐かしのメンバーでまたひとつのものを作り上げる喜びを改めて感じました」と語った。 ライダーは「私が一番好きなマイケル・キートンの目をまた見ることができました」と回想。かつてのメンバーとの撮影について「いろいろなことを試しましたが、とても守られているように感じましたし、同時にとても自由でした。前作のときのエネルギーにまた包まれることができてうれしかったです」と心境を明かす。Netflixシリーズ「ウェンズデー」から続けてバートンの作品に出演したオルテガは「撮影に入ったばかりのときはこんなに大物の先輩たちの中に入り込んだので、迷惑などかけないよう隅にいるようにしましたが、以前から信頼していたティム監督がとても居心地よくさせてくれました」と感謝を伝え、ライダー扮するリディアの娘アストリッドの役作りを「かつてのウィノナの役柄を上書きはせずに、似ているところがあるだけ、という見え方になるように演じました」と述懐した。 5年ぶりとなった長編作品の制作を「なじみの俳優たちも新しく加わった人たちも、みんながいろいろなアイデアを出して貢献してくれたのが本当に素晴らしかった」と思い返すバートン。レッドカーペット後のオープニングセレモニーで上映が始まると、ビートルジュースの暴走に思わず笑い声があふれる一幕が。上映後のスタンディングオベーションは3分間に及び、会場の照明が落とされキャスト・監督一同が退場しても拍手は鳴りやまなかった。 「ビートルジュース ビートルジュース」は、9月27日より全国でロードショー。日本語吹替版のキャストには山寺宏一、坂本真綾、沢城みゆき、伊瀬茉莉也、小林千晃、森川智之、山路和弘、戸田恵子が名を連ねた。 (c) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved