「空飛ぶ巨大な毒グモ」が米国を征服中? ジョロウグモの噂の真相は、主要メディアも報道
ジョロウグモの真実
米国では歓迎されないジョロウグモだが、そろそろ慣れるしかないと考える専門家もいる。 「難しいことではありますが、排除するのではなく、共存する方法を学ぶべきなのかもしれません」とデービス氏は言う。「現時点で、ジョロウグモは急激に広がっていて、すでに数え切れないほど存在しているからです」 環境への影響という点では、一概には言えない。ジョロウグモはクサギカメムシやシタベニハゴロモなどの他の侵略的外来種を捕食する一方、米国の在来グモを駆逐しているという証拠もある。 それでもコイル氏は、片っ端からジョロウグモを殺す理由はないと考えている。「ジョロウグモをつぶして安心できるなら、そうするのもいいでしょう。しかし、それが個体数に影響するかと言えば、そんなことはありません」
文=Jason Bittel/訳=鈴木和博