あまりにも残念…。ユーロ2024、グループリーグ期待ハズレの選手(4)貢献度は最低? コンディション不足、悩む世界の点取り屋
現地時間6月26日にEURO2024(ユーロ2024)のグループリーグ全日程が終了した。イタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリのように評価を大きく上げた選手もいれば、低調なパフォーマンスに終わった選手もいる。今回は、出場国の中で期待外れに終わった選手をピックアップして紹介する。 【決勝トーナメント表】サッカー ユーロ2024(EURO2024)
FW:ハリー・ケイン(イングランド代表) 生年月日:1993年7月28日 グループリーグ成績:3試合1得点0アシスト ハリー・ケインは2023/24シーズンに所属するバイエルン・ミュンヘンでリーグ戦36ゴールを決めて、初挑戦のブンデスリーガで得点王に輝いた。こうした実績を踏まえると、今大会も得点量産が期待されたが、3試合で1ゴールに留まっている。 前提として、ケインは昨季終盤に怪我を負っていた影響もあってコンディションが万全ではないことが予想される。それでもガレス・サウスゲート監督がこだわって起用するのは彼が主将であり、絶対的なエースだからだろう。 イングランド代表が抱えている最大の問題は、指揮官が選ぶ11人の相性が悪いということだ。中盤に降りてボールを受けたいケインとトップ下で起用されているジュード・ベリンガムの使いたいスペースが被っており、逆に裏に抜ける選手が誰もいないという現象が起きている。これを解消するにはベリンガムを一列下げるか、オリー・ワトキンスやアンソニー・ゴードンら裏抜けが得意な選手を同時起用するしかないだろう。 ケインはデンマーク代表戦でゴールこそ決めたが、前述した事象の影響もあって得点以外の貢献度がかなり低い。前線からの守備もコンディションが悪い影響か動けておらず、前からのプレッシャーがかからないため、簡単にファーストプレスを突破される。 チームとして機能していなくても個人の能力でグループリーグは何とか突破できたが、決勝トーナメントはそう簡単ではない。この絶対的なエースのコンディションが上がった上で、ポジションの渋滞が解消されなければ上位進出は難しいだろう。
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