「無理ゲーすぎる!」共働き家庭の“ワンオペ”育児・家事に取り入れたい「チーム家事」 4つのスタイルを解説
ハイブリッド型:ベースはシュフ型、一部担当型 ハイブリッド型は、シュフ型をベースに、部分的に担当型を取り入れているパターンです。たとえば、基本的な家事はママがやっていて指示も出しながら、ゴミ捨てとお風呂掃除はパパが担当している、というようなスタイルです。 じつはわが家も現在はハイブリッド型。僕がシュフ的な役割をしながら、妻が洗濯物と食器洗いを担当しています。掃除は休日の午前中にやることが多いのですが、そのタイミングで娘がトイレ掃除をやり、妻が排水溝の掃除をします。
トイレ掃除や排水溝掃除は彼女たちの役割ですが、僕が掃除するタイミングを指示する、というシュフ型的マネジメント方法をとっているのです。 【ハイブリッド型の注意点】 シュフ型と担当型のいいとこ取りができれば気持ちよく回っていく型ですが、やはり「担当型もどき」になってしまうリスクもあります。 担当タスクを決めても自主性を持って取り組んでくれない、うまく家事を手放せずにシュフの負担が大きくなりすぎてしまうなど、シュフ型と担当型双方のリスクを抱えてもいます。
■理想的だが難しい「自律型」 自律型:気づいたほうが、気づいたときにやる 自律型は、それぞれが自分で考えて、必要な家事育児を行うスタイルです。 自律型は目指して実現するというよりも、価値観の近い夫婦が自然とそうなっているケースのほうが多いです。一見理想的なスタイルではありますが、他のスタイルと比べて実現がとても難しいのが実状です。 価値観や生活に求めるものなどが近い夫婦、お互いに自然と気遣いができている夫婦、時間的制約が調整しやすい働き方の人たちが自律型になりやすいです。
【自律型の注意点】 「気がついたほうが、気がついたときにやる」と聞くととても理想的ですが、お互いが同じように気がつくとは限りません。 結果「いつも自分ばかり気がついている」と偏りが生じがちでもあります。また、気がついたほうが負け(やらなくちゃならない)という「家事育児チキンレース」のような状態になることもあります。
三木 智有 :NPO法人tadaima!代表/家事シェア研究家