身長に「悩んでいる時期があった」三戸舜介、小さな背中で証明した五輪の2ゴール
[7.24 パリ五輪GL第1節 U-23日本 5-0 U-23パラグアイ ボルドー] 【写真】伊東純也がイメチェン「やっぱこうでなくちゃ」「カッコいい」 自身のサッカーキャリアで初めてのヘディングゴールとなった。U-23日本代表のMF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)は前半19分に先制ゴールを決めると、後半18分にヘディングシュートでチーム2点目をマーク。「(ヘディングでのゴールは)サッカー人生かどうかはわからないけど、プロに入ってから初。高校でも記憶がない」と喜びを語った。 前半19分に均衡を破った。FW斉藤光毅から出たパスをDF大畑歩夢がPA左から折り返す。三戸はPA左で収めたボールを右足で打ち抜き、ゴールのニアサイドに突き刺した。「自分たちの形から1点目。あの時間帯で取れたことはすごくよかった」。パリオリンピックの日本ファーストゴールとなった。 1-0で前半を折り返すと、後半18分に追加点。左サイドの斉藤から山なりのクロスが上がる。164cmの体が宙を飛び、三戸がダイビングヘッドでゴールに叩き込んだ。 サッカー選手としては低身長ながら、持ち味のクイックネスでステップアップを続ける。自身の身長について「小さいころに悩んでいる時期があった」と明かした。 「でも、逆にこれが武器と思うときが来る。そのときを信じて待つ。あとは本当に頑張るというか努力する。それが大事かなと思う」 パリ五輪という大舞台で光り輝いてみせた。活躍する背中で思いを伝える。「小さいことで悩んでいる子たちに、勇気や元気、プロでやっていけるというところを見せられたらうれしい。そういう子たちも諦めないでがんばってほしい」。同じ思いを抱える人たちのためにも、さらなる活躍を誓った。 ひとたび活躍すれば、SNSのトレンドに“三戸ちゃん”と入る。新潟時代から続く盛り上がりだが、世界で活躍する今では“三戸ちゃん”と“三戸さん”で二分化しつつある。改めて“三戸ちゃん”という愛称について「うれしいですよ」と“三戸ちゃんスマイル”。「キャラができるというか、うれしいですね」とサポーターからの愛をしっかり受け止めていた。