【稽古場レポート】舞台「かまいたちの夜」難解さにキャストが奮闘、ヴァサイェガ渉は稽古場で「やっと理解できた」
「かまいたちの夜 ~THE LIVE~」の稽古場取材会が、去る6月5日に行われた。 【画像】「かまいたちの夜 ~THE LIVE~」稽古場の様子。(他7件) 本作は、1994年にスーパーファミコン用ゲームソフトとして1作目が発売され、シリーズ30周年を迎える「かまいたちの夜」を、原作者の我孫子武丸監修のもと、望月清一郎の脚本、野坂実の構成・演出で立ち上げる舞台。劇中では舞台オリジナルストーリーが展開し、観客の判断によってエンディングが変わるマルチエンディングが用意されている。 稽古場取材会では、ストーリー序盤の約30分のシーンが披露された。公開稽古後に行われた取材会には、主演のヴァサイェガ渉、豊田陸人、高柳明音、ドロンズ石本が出席。伊月役のヴァサイェガは作品の難しさについて言及し、「演じたことでやっと理解できました。これをお客様にも伝わるようにしなくてはいけないので、そこも難しい」とコメント。 比企文哉役の豊田は「セリフの一言目が『おはようございます』ってなかなかない。どういうマインドで言うかということをずっと考えています」「あまり自分を変えずに、比企に自分を落とし込みながら役を作って、豊田=比企として見てもらえるように演じていきたい」と役作りへの思いを語った。 また、石本は「原作の我孫子先生が携わっているので安心して演じられる」、高柳は「ゲームの音楽も流れると聞いているので、原作ファンの方にも楽しんでもらって、オリジナルストーリーもいいなと思ってもらいたい。我孫子先生が作った、舞台だからこそできるお客様を巻き込んだ舞台になっています」と話した。 ヴァサイェガは「ゲームのように自分でルートを選択して、お客様も参加できる舞台です。どういうルートを選択したかによって、複数のストーリーが生まれるのが本作の見どころ。僕たちも何パターンも稽古をしているので、ぜひ何度も観て、いろんなパターンを観てもらいたいです」と意気込みを述べた。 本作にはそのほか塩月綾香、田中孝宗、大高雄一郎、槙原唯、谷口就平、細貝圭、安田裕が出演する。公演は月20日から23日まで東京・シアター1010、28日から30日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで行われる。 ■ かまいたちの夜 ~THE LIVE~ 2024年6月20日(木)~2024年6月23日(日) 東京都 シアター1010 2024年6月28日(金)~2024年6月30日(日) 大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール □ スタッフ 原作:我孫子武丸 脚本:望月清一郎 構成・演出:野坂実 □ 出演 ヴァサイェガ渉 / 高柳明音 / ドロンズ石本 / 塩月綾香 / 田中孝宗 / 大高雄一郎 / 槙原唯 / 谷口就平 / 細貝圭 / 安田裕 / 豊田陸人