レディースの重ね着コーデ、大きめシャツやセットアップでおしゃれに オンオフ万能
連載《プロのコーデ》
春先は、重いアウターに別れを告げる時期。とはいえ、まだ肌寒い日もある。そんなどっちつかずの時期に浮上するコーディネートの悩みを解決するのが重ね着だ。カーディガンとシャツ、カットソーとジャケットといった組み合わせが定番だが、今季はシアー素材のトップスなどを使った意外性のある着こなしも人気だという。大人の重ね着スタイルのポイントは、どこにあるのだろうか。東京・表参道にあるChaos(カオス)の小原あさみさんに聞いた。 【写真13枚】2種のコーデ、ディテールまで詳しく
■重ね着スタイル攻略 カーディガン肩がけから
――重ね着スタイルが人気だそうですね。なぜでしょうか。 「10年ほど前は『ノームコア』と呼ばれたミニマルな着こなしが好まれていました。近年は、その反動からか、主張が強い着こなしをされる方が増えているんです。シンプルなだけでは物足りないという『足し算』の考えですね。その中でも挑戦しやすく、幅広い方が取り入れているのが重ね着スタイルです」 ――カオスではどんな重ね着コーデを提案していますか? 「当店のお客さまはキャリアを積んでいる女性が中心ですから、派手すぎないアイテムを組み合わせて適度に個性のあるスタイルを提案することが多いですね」 ――最初はどんな重ね着スタイルがおすすめですか? 「シャツとスラックスのようなベーシックな着こなしにカーディガンをプラスするといいでしょう。ポイントは袖を通さず肩に巻くこと。小物感覚でラフに取り入れるのがコツです」 ――カーディガンを肩に巻くだけでは、ありがちな感じになりませんか? 「他のアイテムのサイズを工夫すると物足りない印象を与えにくいです。具体的にはオーバーサイズのシャツやワイドスラックスなどを合わせるといいでしょう。コンサバティブな雰囲気の中に肩肘張らない『抜け感』も加味できます」 ――ほかにおすすめのアイテムはありますか? 「ビスチェですね。当店ではモカやブラックのような、着慣れていない方でも着用しやすい色を展開しています。世間的には20代の女性に人気のアイテムですが、当店では幅広い年齢層に支持をいただいていますね」