巨人・坂本勇人「450という数字までいけたということはチームに貢献できたのかな」二塁打数歴代単独2位
◆JERA セ・リーグ 巨人2―4中日(22日・東京ドーム) 巨人は3回に坂本勇人内野手(35)がNPB歴代単独2位に浮上する通算450本目の二塁打を放った。 【動画】坂本が通算450本目の二塁打を放つ * * * 両軍のファンが新たな偉業を祝福した。二塁ベース上で息を整えていた坂本は記念ボードを受け取り、拍手が巻き起こるスタンドへ2度、頭を下げた。1―0の3回無死一塁、外角から甘く入る131キロスライダーを軸足に体重を残してはじき返し、左翼線への二塁打。中日・立浪監督に次ぐ史上2人目の通算450二塁打に到達し「光栄なことですけど、個人的な部分にはあまり感情的なことはない」としつつ「二塁打はすごくチームにとって大きい。450という数字までいけたということはチームに貢献できたのかなと思います」と、少しだけプライドものぞかせた。 今季2度目の「2番」で爆発した。まず、初回無死で小笠原の内角フォークを中前へ。5回にも高め145キロを中前へ運ぶと、7回には3番手・藤嶋の甘く入ったナックルカーブを流し打って右前へはじき返した。22年3月27日の中日戦(東京D)以来となる通算23度目の1試合4安打(以上)をマークした。 記念ボードを持って駆け寄った湯浅も参加した1月の沖縄合同自主トレ。「坂本組」は、3球団で計8人の大所帯だった。約1か月間過ごした宿舎の洗濯機は一つのみ。順番待ちが発生したが、最年長の坂本は「俺、後でもいいからな」と後輩たちに譲った。初参加したオコエは「球場ではいい人で、後輩にも気を配ってくれる。『プライベートだと素が出る』と思っていたんですけど、あれがそのまま素だったんでびっくりしました」。数々の偉業を打ち立てても変わらない素顔も、ファンやチームメートから愛される理由の一つだ。 立浪和義の歴代1位の通算487二塁打まであと37に迫った。坂本は「まだ先のことですけど追いつけるように。これまでと変わらずにやっていきたい」と偉大な記録へ向け、誓った。(内田 拓希) 【記録メモ】 ▼…巨人・坂本が、22日の中日11回戦(東京D)で通算450二塁打を達成。プロ野球2人目。2143試合目での到達で立浪和義(中)の2112試合には及ばなかったが、35歳5か月は、35歳9か月の立浪を4か月更新した。 ▼…坂本は今年初の1試合4安打。4安打以上をマークしたのは22年3月27日の中日戦(東京D)以来23度目で、チームの成績は16勝7敗。18年5月1日の広島戦から4連敗となった。
報知新聞社