米予測市場、大統領選の予測に150億円集まる──ETH vs SOL、エヌビディア vs アップルも注目
イーサリアム vs ソラナ
2022年冬、FTX崩壊の影響を受けて、ソラナ(SOL)は大幅な下落に見舞われた。FTX周辺で注目されていたソラナは、2021年11月の史上最高値258ドルから大きく急落した。 その前、2021年の「DeFiの夏」はソラナを史上最高値まで押し上げていた。当記事執筆時点、ソラナは200ドルを試していることから、2024年の「ミームコインの3月」がソラナを再び押し上げているようだ。 ポリマーケットのベッターに投げかけられた質問は、ソラナとイーサリアム(ETH)のどちらが先に史上最高値を更新するか? だ。 ソラナ(Solana)ブロックチェーンは当時、非常にコスト高なイーサリアムブロックチェーンに代わるものとして開発され、多くの人がこのプロジェクトに興奮した。しかし、最近のデンクン(Dencun)など、イーサリアムのこの2年半のアップグレードにより、コストの差は縮まった。 今年、アメリカでビットコインETFがデビューした後、多くの人がイーサETFを次の当然のステップと見なし、市場はこの可能性を織り込み始めた。 しかし、イーサリアムがアメリカの規制当局から見て証券にあたるかどうかについては疑問が残り、価格の重しとなっている。シンガポールのQCPキャピタル(QCP Capital)は価格調整を警告しており、イーサリアムは4000ドルを突破できていない。 しかし、ポリマーケット上では、トレーダーはイーサリアムは2024年に史上最高値を更新するとの自信を示している。ただ、ソラナより先ではない。 イーサリアムの今年の高値はどうなるのか? アメリカの規制を受けた予測プラットフォームKalshiで新たに開始された予測によると、今年4500ドル以上に上昇する確率は74%、5000ドルの確率は57%、6000ドルに達する確率は42%となっている。
エヌビディア vs アップル
10年前、エヌビディア(Nvidia)は中堅の半導体メーカーで、グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)を製造し、ゲーマーは毎年より優れたグラフィックを楽しみ、視覚効果の専門家はより速くレンダリングし、CADのユーザーはよりスムーズな体験を楽しんでいた。 10年という歳月は何という違いを生むのだろう。 今や同社のGPUはAI(人工知能)革命の中心であり、その価値は数兆ドルに達している。多くの市場アナリストは、同社がマイクロソフトやアップルのようなテック大手を凌駕するライバル企業として位置づけられるかどうかを考えている。 ポリマーケットでは、それがいつ起こるかをベッターに問うている。 現在、予測市場はエヌビディアが4月30日までに世界で2番目に価値のある企業としてアップルを抜く可能性を33%としている。 アナリストらは、エヌビディアの目覚ましい成長と記録的な時価総額の急上昇にもかかわらず、同社がアップルの覇権に挑戦する能力は不確かなままだと述べている。なぜなら、潜在的な市場の飽和と競争に直面しても、きわめて高い株価収益率を維持し、前例のない収益成長を続ける必要があるからだ。 ポリマーケットの投資家はアナリストらの意見に同意しているようだが、変わるかもしれない。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:ドナルド・トランプ元米大統領(White House)|原文:Nearly $100M Wagered on U.S. Presidential Election on Polymarket
CoinDesk Japan 編集部