どうなる!混セの後半戦。「やっぱ巨人」の専門家の声
その一方で、里崎氏が、ヤクルト、広島、中日をBクラスに置いた理由は何か。 「ヤクルトは打線が引っ張っているが、それも山田と川端と畠山も3人。畠山は離脱してしまったし、山田も好調を永遠に持続はできないでしょう。中継ぎ、抑えはがんばっていますが、館山が、戻ってきたと言えど先発陣が弱い。打線でカバーしているが厚みで言えば横浜DeNAが上です。広島は、大瀬猟を中継ぎに配置転換しましたが、中継ぎ、抑えが不安。中日は、先発の大野はゲームを作りますが、彼に続く先発がいないし、決定的に得点力が不足しています」 ヤクルトの先発で、勝ち星が負けを上回っているのは、3勝0敗のサブマリン、山中のただ一人。しかも山中は谷間の先発だし、“ライアン”小川は4勝6敗、石川は5勝7敗、ロッテからFA移籍してきた成瀬が3勝8敗、新垣が2勝8敗と、のきなみ負けが上回っている。広島も抑えの中崎の防御率、3.79、5勝8敗の数字はいただけない。 阪神DCで評論家の掛布雅之氏は、「巨人のAクラスだけは間違いないが、混戦は続くだろうし、順位予想はできない」と、“無茶振り”に応えてくれなかった。 「順位は読めない。ただ前半戦の終盤の戦いを見る限り巨人がAクラスを守るであろうとは言える。チームバランスで言えば抜けた存在は阪神だが、勝ちきれない。決め手に欠ける。打線は両外国人頼みであり、オスンファンが1点差を守りきれないという不安要素を見せた。横浜DeNAは夏場に打線が上がってくるだろうし、どこまで勢いを続けるのか、怖い存在だと思う」 掛布氏、里崎氏の両氏から本命に巨人の名前が挙がったのは、やはり過去に数々の修羅場をくぐりぬけてきたチーム力なのだろう。 里崎氏は混セを抜け出す条件は2つあるという。 「連敗しないこと」「投手力を整備すること」の2つだ。 「この夏場に連敗すると、脱落する危険性が生まれます。連敗するチームは、やはり日ハムの大谷のように滅多なことでは負けないという絶対的なエースがいないということ。つまり投手陣を今後、どれだけ整備していくかでしょう。投手交代を含めた投手に関するベンチワークが、今後のセ・リーグの展開に重要な影響を及ぼしていくと思います」 ファンにとってはワクワク感の増すリーグ再開。抜け出すのはどのチームだ!