どうなる!混セの後半戦。「やっぱ巨人」の専門家の声
オールスターゲームも終わり、いよいよ20日からプロ野球の後半戦が再開する。注目は全チーム貯金無しで、首位の横浜DeNAから最下位の中日まで、4ゲーム差という史上稀にみる大混戦となっているセ・リーグの行方だ。いったいどのチームが抜け出し、どのチームが脱落するのか。また、その条件はどうなるのか。 「今から順位予想をやり直して下さい!」という無茶振りに応えてくれたのは、元千葉ロッテの里崎智也氏だ。里崎氏の後半戦再開時点の順位予想は、1位・巨人、2位・阪神、3位・横浜DeNA、4位・ヤクルト、5位・広島、6位・中日の並び。 「一応順位予想はしましたが、はっきり言って最後までダンゴになるでしょう。どのチームにも優勝のチャンスはあります。その中で巨人を1位にした理由は、やはり選手層の厚さ。打線の不振が心配されていますが、ここから阿部、村田が打ち始めたらどうなるのか。先発も菅野に外国人の2人に加え、調子が悪い杉内にしても、経験でゲームは作るし10勝はするでしょう。中継ぎ、抑えが不安視されていますが、それも高いレベルでの不安。追う阪神は、先発がしっかりとしています。これからは、トータルでは投手力がモノを言うはずで、メッセ、藤浪が勝ち切るピッチャーになっていくかどうかでしょう。彼らがそういう存在にならないと連敗して混セから脱落してしまうこともありえ ます。 横浜DeNAは、中継ぎ、抑えが1年間働いた経験がないという不安はあります。パフォーマンスを維持させるためのコンディショニングが課題ですが、打線の厚さは、セ・リーグで群を抜いています」 巨人のチーム打率.237は、リーグの最下位。だが、7勝6敗で防御率1点台の菅野と、5勝3敗のマイコラス、6勝4敗のポレダの3人の先発が安定していることで、ゲームメイクはできていて、チーム防御率もセ・リーグで、唯一2点台で踏みとどまっている。また、首位の横浜DeNAは、チーム得点(315)、打率(.259)、本塁打(66本)の3部門でトップ。打線の勢いで首位Uターンとなった。