【イベントレポート】八木勇征「やのひび」撮影現場で“こっそり座長”、中村海人はモテて汗止まらず
映画「矢野くんの普通の日々」の完成披露試写会が本日10月30日に東京のユナイテッド・シネマ豊洲で開催され、キャストの八木勇征(FANTASTICS)、池端杏慈、中村海人(Travis Japan)、白宮みずほ、新沼凜空、伊藤圭吾(龍宮城)、筒井あやめ(乃木坂46)、監督の新城毅彦が登壇した。 【画像】「矢野くんの普通の日々」完成披露試写会に登壇した八木勇征 田村結衣のマンガをもとにした同作は、“超不運体質”の高校生・矢野剛と心配性のクラス委員長・吉田清子が織りなすラブストーリー。なぜか毎日けがだらけの矢野を八木、彼を気に掛ける吉田を池端、スポーツ万能な学校一のモテ男子・羽柴雄大を中村が演じた。 八木は初単独主演となる本作について「すごく思い出のある作品」とにっこり。演じたキャラクターについては「よくけがする子だな(笑)と思いながら撮影していました。矢野くんには『普通の日々を送りたい』という強い願いがあって、吉田さんやクラスのみんなとの出会いをきっかけにそれが叶っていくのをリアルタイムで感じ、すごく幸せでした」と振り返る。自身と似ている部分を尋ねられると「(髪型が)センター分けなところ?」と返して観客を笑わせたあと「100%で気持ちを伝えるところも似てますね。矢野くんは授業中に『好きです』と伝えてしまうぐらいまっすぐな男の子。僕も大事なことを言うときは濁したりせず、言いたいことを言うタイプです」と語った。 池端は台本を読んだときの感想を「こんなに素直でまっすぐな子って、清子ちゃんくらいしかいないだろうなと思いました」と述懐。矢野からの告白シーンが印象に残っていると明かし、「唯一セリフがないシーンで、表情と動きだけで表現するのが難しかった。映画ってすごいなと思いました」と思い返す。“モテ男子”を演じた中村は「“学校一の”って言われると難しいですよね。僕はあまりモテた経験がなくて……」と発言し、周囲を驚かせる。そして「ドッジボールをしたときに周りの女子から『キャー』と言われるシーンがあり、これがモテるということなのかと思って。こんなにうれしくなるんだと、汗が止まらなかったんですよ!」と打ち明けた。 羽柴に恋愛感情を抱く泉役の白宮は「私が意識していたのは喜怒哀楽ですね。泉ちゃんは感情が表に出やすく、みんなといるときはテンション高めな女の子です」と回想。撮影現場の空気を聞かれると「みんなポワポワしてた……」と返答する。吉田の親友・メイ役の新沼が「私もポワポワしてたかもしれない……」と続けると「一番(ポワポワ)してたかもしれない」「妖精さんかな?」と周囲から声が。「友達と盛り上がっているときにツッコむ感じのお姉さんを意識して演じたんですが、撮影以外では全然お姉さんじゃなかった……よね? 大丈夫だった?」と聞く新沼は、八木から「こういうところがポワポワしてるんです(笑)」と指摘されていた。 高校1年生のときに矢野と同じクラスだったお調子者・田中役の伊藤は「ラブコメ映画ですが、田中はありのままに生きているキャラ。ラブコメの“コメ”に力を尽くそうと思いました」とコメント。物語のキーパーソンとなる岡本役の筒井は「突如現れる存在なので、ミステリアスなオーラを出せるように意識しました。あまり笑わないキャラでしたが、撮影では皆さんが楽しそうにしているのを見てほほえんでましたね」と笑顔を見せる。八木はそんな彼女を「筒井さんが生み出す空気が和やかで、しゃべっているのを聞くとホットコーヒーがうまくなる。味が変わるんです。“チル”な空間を作られている」と独特な表現でたたえた。 そして7人の話を聞いていた新城は「みんな純粋で、ほっこりできます。優しい気持ちを持ち帰ってくれる、かわいい作品になったなと」と胸を張り、八木を「“こっそり座長”という感じ。『いくぞ!』みたいな体育会系でなく、繊細に優しく、そっと気を使える」と評して照れさせていた。 「矢野くんの普通の日々」は、11月15日より全国ロードショー。 (c)2024 映画「矢野くんの普通の日々」製作委員会 (c)田村結衣/講談社