神戸の敏腕投資家「どんな投資手法であっても、焦って変なことさえしなければ、お金はちゃんと増える」投資の情報源を大公開
昨今、兼業投資家の活躍が目覚ましく、“億り人”を達成する人も増えてきている。しかし、8月に起こった令和のブラックマンデー以降、多くの投資家にとって苦しい状況が続いている。そんな中でも、兼業投資家で幾多の投資勉強会を主催してきたキリン@神戸投資勉強会(X:@yudu1105)氏は、「どんな投資手法であっても、焦って変なことさえしなければ、お金はちゃんと増えます」と話す。みんかぶマガジン短期連載「神戸の兼業投資家が教える、負けない兼業投資の秘訣」第3回は、氏のポートフォリオや情報収集源、さらに2024年後半の株式相場の見通しについて語ってもらった。
主な情報収集源は「IR資料」と「四季報」。そして主催する神戸投資勉強会の参加企業をリサーチ
ーー次に情報収集源について教えてください。 まずは、企業の決算発表を始めとする適時開示などの一次情報です。「四季報」については、さすがに全てを読み込むことはできませんが、ざっと目を通している中で新規上場の銘柄を見つけたりしています。 また、神戸投資勉強会にご参加いただく企業さんについては、事前にどのような事業をされているのかをチェックしますので、それをきっかけで銘柄について知ることもありますね。
読めない相場だからこそ、日頃の投資を淡々と行う
ーー最後に、キリン氏の株式相場における見通しついて教えてください。 見通しについては、正直どうなるかはわかりません。わからないからこそ、第1回でお伝えしたとおり、私は淡々と個別株投資を行い、含み損があれば切っていくというスタンスを徹底していきます。 ーー波乱含みの相場だからこそ、業績がしっかりと伸びている企業に投資するという、基本に沿った投資をしていくことが大切なのですね。 株式投資を始めたばかりの人には、そうした基本的な考え方をちゃんと知っておいてもらったほうがよいと思っています。今後、一定のPERに収まると仮定して、企業の業績が伸びていれば、日経平均も一定期間は上昇するはずです。そのうち、投資家のみなさんと日経平均株価5万円を見たいと思っているので、「投資家みんなで一緒に応援しませんか?」というのが私の気持ちですね。 これまで、さまざまな金融ショックがありましたが、日本の企業は利益をだすために工夫を凝らしています。その結果、体質が変わってきている企業も多く、いろんな苦難を乗り越えて成長している企業もたくさんあります。だからこそ、今後は日本の市場にもっと資金が流入すればよいなと思っています。現在のような厳しい局面では、一度投資から離れて趣味の時間を作ったりして、みんな健康に投資をしてもらって、じっくり構えてほしいですね。 ーー投資をする方がいなくなると、回り回って自身の投資にも悪影響を及ぼしますからね。 私が投資を始めた頃、全然結果がでなかった時期がありました。そのとき、ある有名な投資家さんから「どんな投資手法であっても、焦って変なことさえしなければ、お金はちゃんと増えるからね」と言ってもらったことがあり、それがとても救いになりました。今後はその言葉を私から読者に送りたいと思います。 〈構成・西脇章太(にげば企画)〉
キリン@神戸投資勉強会