女子フィギュア浅田真央選手が引退会見(全文3)最終的に決めたのは自分自身
ソチのショートからフリーまでの間、立ち直るきっかけとなったのは?
ニコニコ動画:ニコニコ動画の七尾の申します。お疲れさまでした。そしてどうもありがとうございました。 浅田:ありがとうございます。 ニコニコ動画:選手人生におきまして、たくさんの山があったと、冒頭おっしゃいました。あの伝説のソチ大会についてお伺いしたいんですけれども、ショートプログラムから二十数時間の間に、どのようなきっかけで立ち直って、世界中が感動したフリーの演技につなげることができたのか。各種報道はあるんですけれども、立ち直ることができたきっかけにつきまして、あらためてお聞かせください。 浅田:はい。ショートが終わってからは、本当に、ああ、日本に帰れないと思って、すごくつらい思いもしたんですけど。そのフリーの当日の朝もまだ気持ちが切り替わっていなくて、このままで大丈夫なのかなという形で練習、公式練習を終えました。でも、試合が近づくにつれて、メイクをして、アップをしてリンクのドアを出た瞬間に、なんか、すごい会場で、じゃあこれはもうやるしかないなっていう思いが出てきて、ようやくそのときに、やるしかないって思いました。 ニコニコ動画:競技は終わった瞬間はどうでしたか。満面の笑みだったんですけれども、どういう気持ちだったんですか。 浅田:最後のポーズ、上を向いてたんですけど、終わったって思いましたね。それと同時にやっぱり良かったって思いはすごく込み上げてきて、ちょっと涙してしまったんですけど。バンクーバーのときにも悔し涙を流していたので、ああ、泣いてちゃ駄目だなって思って、頑張って笑顔にしました。 ニコニコ動画:ありがとうございました。 浅田:はい。 司会:はい、ありがとうございます。じゃあそちらの女性の方、はい。
違う世界に進むにあたって考えていることなどについて
ワールド・フィギュアスケート:新書館の『ワールド・フィギュアスケート』の〓スズキ 00:40:48〓です。お疲れさまでした。 浅田:ありがとうございます。 ワールド・フィギュアスケート:今日はある意味、浅田選手の競技選手としての卒業式かと思うんですけれども、と同時に新しい道に進む入社式といいますか、セレモニーかと思うんですが、あえて今の時期は新入社員の方も多い時期なんだと思うんですけれども、そういう1人として、浅田選手がこれから不安に思ってることとか、心配なこととか、何かそういう違う世界に進むということで考えていることがありましたら教えてください。 浅田:私が。私も本当に、また新たな一歩だと思っています。でも不安とかは何もなくて、ただただ前にある道を進んでいくだけだと思っているので、これからも新たな経験をして、元気に前を向いて進んでいきたいなというふうに思っています。 ワールド・フィギュアスケート:あともう1つ。プルシェンコ選手も先日、競技引退を発表しましたけれども、長く同じ競技の世界で戦ってきた仲間として、この偶然といいますか、そういう時期とか何か思うことはありますか。 浅田:プルシェンコ選手も引退されたということで、本当に私よりも長い選手生活、そして本当にたくさんの記録を残してきて、本当にたくさんの人を魅了してきた選手だと思います。なので、心からお疲れさまでしたと言いたいです。 ワールド・フィギュアスケート:ありがとうございました。 司会:はい、よろしいでしょうか。じゃあそちらの白いドレスの人、はい。 【連載】女子フィギュア浅田真央選手が引退会見 全文4へ続く