キイジョウロウホトトギス見頃 和歌山県すさみ町
和歌山県紀南地方で絶滅危惧種のキイジョウロウホトトギスの花が咲いている。すさみ町佐本追川(佐本診療所近く)の中露一清さん(89)方でも、見頃を迎えている。今月下旬まで花を楽しめそうだ。 【ハロウィーン水槽登場 エビとカニの水族館、和歌山県すさみ町の記事はこちら】 紀伊半島南部に分布するユリ科の多年草。山間部の湿った崖などに垂れ下がって生える。9~10月に長さ4センチほどの釣り鐘状の花を咲かせる。 紀伊半島に分布し、花が上女官(上臈)のようであることからこの名前が付けられたという。環境省のレッドリストと県のレッドデータブックで絶滅危惧2類に分類されている。 中露さんは、40年ほど前に知人にもらった株を石垣に植えている。毎年、多くの人が見物に訪れている。今年は夏の猛暑の影響で、開花が1週間ほど遅れ、花の数が少ないという。
紀伊民報