「テレビドラマ、本当に大好きです」 東京ドラマアウォード主演男優賞に草彅剛
優れたテレビドラマを表彰し、海外発信を目指す「東京ドラマアウォード2024」の授賞式が東京都内で開かれ、連続ドラマ部門のグランプリにTBSの「VIVANT」が選ばれた。単発ドラマ部門グランプリはNHK「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」で、主演男優賞は同作で手話通訳士役を演じた草彅剛が射止めた。 優秀賞には「舟を編む ~私、辞書つくります~」(NHK)、「燕は戻ってこない」(同)、「不適切にもほどがある!」(TBS)、「アンメット ある脳外科医の日記」(関西テレビ)がそれぞれ選出された。 授賞式で主演男優賞の草彅は、「僕はテレビドラマで育てられました。人間の大事な気持ちがせりふにちりばめられ、とても感動する。テレビドラマ、本当に大好きです」とドラマ愛をにじませた。 主演女優賞は、桐野夏生原作の小説をドラマ化した「燕は戻ってこない」の石橋静河。代理出産を引き受ける非正規労働者という難役だったが、石橋は「(ヒロインに)貧困や社会格差、差別に苦しむ女性を感じたが、かわいそうな人という小さな枠に収めない描き方が、すごく好き」と感慨を述べた。助演女優賞も同作の内田有紀で、助演男優賞は「アンメット」の若葉竜也。 脚本賞はTBS「不適切にもほどがある!」の宮藤官九郎。主題歌賞は同作でヒップホップユニット「Creepy Nuts」が歌った「二度寝」だった。 ローカル・ドラマ賞は朝日放送「京都のお引越し」、琉球放送「琉球歴史ドラマ 阿麻和利 THE LAST HERO」が受賞した。特別賞には、昨年11月に死去した脚本家の山田太一が選ばれた。(飯塚友子)