鈴木おさむが語る「極悪女王」の“誕生のきっかけ”。ネトフリ側も興味を抱いた、企画のつくり方
そういう意味では、今も楽しくはないです。だって皆さんから出資していただいたお金を背負って、その中で3倍のリターンを出すために、いくつかの100億円企業を絶対作らないといけないんですよ。 ここで今、自分が向き合うことは、人の人生を背負うことだし、本当に日々が戦いなんです。ただ、皆さんの期待を背負ってお金を集めて、次のステージに向かうことができる、ということはありがたいと感じています。だからこの新しい戦いを今から10年やれるということに対しては、とてつもなくしあわせ者だなと思っていますね。
実は僕、イチローさんと白鵬さんと仕事をしたときに同じ質問をしたんですよ。「現役時代、楽しいことありました?」って聞くと、「ないよ」って2人が声をそろえて言って。「ただただしんどかった」って。やはりそうだよなと思ったんです。 だから全力で打ち込んでるときは、そりゃもちろんうれしいことも面白いこともありますけど、楽しかったかといえば、別に楽しくはなかった。でも、だから天職なんだと思うんですよね。
壬生 智裕 :映画ライター