新旧に賛否両論の「再アニメ化」3選 過度なアニオリに作者も苦言を呈す
リメイクが必ず成功するとは限らない?
●『封神演義』 『封神演義』は、藤崎竜先生により1996年から2000年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されていたマンガで、1999年に初代のアニメ作品『仙界伝 封神演義』が放送されました。 仙人界の道士である主人公の「太公望」が、悪の仙人を封じるための「封神計画」を進めていく物語を描く同作ですが、当時マンガが連載中だったこともあり、アニオリ展開が多めの構成でした。ストーリーも原作の途中で終わってしまったため、「1クールでやり切るには無理があった」など、物足りなさを感じるファンは少なくありませんでした。 一方で、2018年のリメイク版『覇穹 封神演義』では、原作に忠実で満足度の高いアニメ化が期待されていました。しかし、長い原作マンガをアニメの限られた尺で表現し切るのは難しかったようです。 コミックス全23巻に対してアニメも全23話と、1巻1話ペースになってしまうため、重要なシーンのカットが相次ぎました。そのせいもあり、総集編のような展開で矢継ぎ早に出てくるキャラたちに「あなた誰?」状態に陥るなど、困惑するファンの声が相次ぎました。 ●『るろうに剣心』 JUDY AND MARYの「そばかす」のオープニング曲が印象深い1996年放送の旧アニメ『るろうに剣心』は、「京都編」の終わりまでのストーリーとアニオリでの全94話で構成されました。一方、2023年放送のリメイク版は、2クール全24話で、志々雄真実の討伐へ向かうところまでが描かれています。 旧アニメが大ヒットしたこともあり、どうしても旧作の声優や音楽と比較する声も一定数あがっています。とはいえ、20年ぶりの再アニメ化であり、今回が初見の人も多く、「続きが気になる」「期待以上の内容だった」と続編を心待ちにする声もありました。 また、映像に関しても「作画がもっと良ければ、覇権が取れるのにもったいない」など期待を込めた厳しい意見も見られた一方で、「最新映像で『るろうに剣心』が見られるなんて贅沢すぎる」など、今の技術で作り直された映像美に感心する声もあがっています。『るろうに剣心』2期もすでに予定されているため、今後のさらなる盛り上がりに期待するファンも多いようです。 ※藤崎竜先生の名前表記に誤りがありました。 誤)藤村竜 → 正)藤崎竜 お詫びして訂正いたします。(2024年4月3日13時15分)
LUIS FIELD