川崎市に実物大「進撃の巨人」現れる? プロジェクションマッピングのイベント各地で開催へ
60メートルの「巨人」が川崎に
川崎市で行われるau スマートパスPresents「進撃の巨人」プロジェクションマッピングは10日夜から3日間開催予定。諫山創の漫画「進撃の巨人」(講談社・別冊少年マガジン連載中)は、謎の巨人が人類の天敵となって現れるストーリーが人気で、コミックス発行部数累計3000万部を突破しています。同イベントの映像はプロジェクションマッピングの演出に定評があり、東京駅などのイベントも手がけた村松亮太郎氏の演出チームが担当。ミューザ川崎というビルに、60メートル級の実物大の巨人が現れるほか、エレンやミカサなどの登場人物も活躍する映像が10分程度映し出されます。 期間中9回の投影を予定しており、作者の諫山氏も「実物大の巨人をこの目で見られるなんて楽しみです。いい影響を受けて、自分のマンガに生かしたいと思える企画です」とコメントしています。 「進撃の巨人」プロジェクションマッピング実行委員会では「au会員向けに特別観覧席を設けるほか、一般通行の人もかなり近くで見ることができる。インターネット上でも話題になっており、10日はアニメ版の声優さんのイベントもあるため、かなりの来場者数になるのでは」とみています。 また、東京ディズニーランドでも約20億円を投じて、プロジェクションマッピング技術を使ったナイトアトラクションを5月29日から開催予定。音楽に合わせ、シンデレラ城にディズニー映画の各シーンが立体的に映し出される見通しです。
今後は作家性の高い作品も重要
プロジェクションマッピング協会では「東京駅でのイベントをきっかけに一気に市場規模が広がった印象で、今後も拡大が期待できる。これまでは大規模イベントが中心だったが、例えば屋内に簡単な額縁の枠を置いて飛び出す絵本のような映像を演出することも可能で、これからは小規模イベントでも活用されるのでは」と指摘する一方、「なんでも驚かせようという映像ではなく、その場所や立体物に合った作家性の高い作品を映さなければ残っていかない」とも話しています。