【20代、30代の仕事の悩み】何をしたらいいか分からない→奥田民生の回答が納得だった!
自分は将来どうなるだろう……。そんな不安を持つ人は少なくないのではないだろうか。「いつまで第一線でいられるか」「いつまで他人と競えばいいのか」「いまいる友達は60歳になっても友達か」「気力体力はどうなるか」「お金は?」「いまのうちにやるべきことは?」など疑問がつきない。そこで本連載では、2025年に60歳を迎える奥田民生の10年ぶりの本『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』の中から、民生流の「心の持ち方、生きるヒント」を紹介する。「力まず自然体でカッコいい大人」代表の奥田民生は、これまでどのように考え、どのように働き、どのように周りとの関係を築いてきたのか。その言葉を見ていこう。(構成/ダイヤモンド社・石塚理恵子) ● 20代、30代にとっての仕事とは? 仕事には年代ごとにやるべきことがあると思う。 ● 20代は「修行」 ユニコーンでデビューしたとき俺は20代。 なにも知らずに広島から上京してきてしまったから、20代の頃の俺はとにかくインプットしまくった。 音楽もそこまで詳しくなかったから、自分がやりたい感じじゃなくてもできるだけいろんな曲を聴いてみたり、他のバンドのライブに行ってみたり、めちゃくちゃコード進行を考えて曲を作ったり……とにかくインプットの毎日だった。 ● とにかく「吸収」 でもいま思うのは20代の元気なうちに自分の知らないことをできるだけ吸収して、チャレンジしたのはよかったんじゃないかということだ。 俺は20代の後半にユニコーンの解散を経験してその後ソロデビューをしたわけだけど、いまとなってはその経験も人生の糧になっている。 ● 30代は「爆発」 20代でインプットした知識や経験は大事に抱えているだけじゃしょうがない。 30代は満を持してそれをアウトプットするとき。 自分が手に入れた知識や経験で、自分を爆発させる時期になる。 ● 「井上陽水奥田民生」「ひとり股旅」「武道館」 俺の場合、30代は「ソロ」はもちろん、「井上陽水奥田民生」で活動したり、ギター1本で弾き語る「ひとり股旅」ツアーをやって武道館でもライブができた。 30代最後の年には、念願だった地元、広島市民球場ではじめてのライブも開催した(ひとり股旅スペシャル@広島市民球場)。 ● 「自分のため」じゃない仕事もする 30代は自分のためだけじゃなくて人のためにも仕事をした。 「PUFFY」ではじめてプロデュース業に挑戦して、そこそこの成果は出せたと思う。 30代は20代では思うようにできなかったことが知識と経験でできるようになってくるから、自分ができる最大限をアウトプットするのがいいと思う。 (本稿は奥田民生『59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル』からの抜粋記事です。)