[関東]堀越の新時代を開拓して4年…東国大FW尾崎岳人は「本当に良い関係性」の盟友から刺激
[6.1 関東大学L1部 駒澤大 2-4 東京国際大 AGFフィールド] 堀越高で全国ベスト8を経験した21歳は今、同期から刺激を受けながらピッチを駆けている。東京国際大FW尾崎岳人(4年)が監督の期待に応える活躍を見せ、勝利をもたらした。 【写真】日向坂46メンバーがサポ姿で現地観戦「可愛すぎて二度見した」「美しさで溢れてる」 尾崎は高校3年次の2020年度に、堀越にとって29年ぶりとなる全国高校サッカー選手権の舞台に立った。2回戦ではゴールを奪って3回戦進出に貢献すると、勢いそのままチームは史上初の8強入りを果たした。準々決勝では強豪・青森山田高に0-4と力負けしたが、堀越は以降の3年間で2回選手権に出場して昨季は4強入りを達成。全国の舞台から遠ざかっていた堀越は、尾崎の代から新時代が始まったと言っても過言ではないだろう。 尾崎の同級生には1年前倒しで今年からプロ契約を結んだサガン鳥栖のMF日野翔太(拓殖大→)、来季の鳥栖加入が内定しているDF井上太聖(順天堂大/4年)がいる。尾崎と同じく堀越から関東大学リーグへと進み、J1クラブとの契約を勝ち取った2人の存在は自身のモチベーションに大きく影響しているという。 「彼らがいて刺激をすごくもらっている部分がある。率直に本当に良い関係性だなと思っている。嬉しいのか悔しいのかは分からないけれど、(2人の試合は)見ている」 その一方、尾崎自身は開幕節から先発出場が続いた今季、直近3試合はベンチスタートと悔しさも味わっている。それでも1日の駒澤大戦では後半の立ち上がりから投入され、結果を残した。 「仕掛けて点を獲れ」と伝えられた尾崎は後半26分、ペナルティエリア手前でFW古澤ナベル慈宇(4年=青森山田高)の落としを受けるとキックフェイントで相手を転倒させ、突破する。カバーに入ったDFもタイミングをずらしてかわすと「利き足は右だけど打ってみようかな」と左足を振り抜き、華麗にゴールネットを揺らした。 尾崎はその4分後、ハーフウェーラインの手前からドリブルで相手を引きつけ、絶妙なスルーパスでチャンスメイクも披露した。味方のシュートが枠の外に飛んでアシストにはならなかったが、「いつでも出られるように、出たら点を獲ろうと思っている」と万全な準備をして臨んだ一戦で「前に前に」という自身の特徴を示すことができた。 今後は夏の全国大会・総理大臣杯の予選を兼ねたアミノバイタルカップも始まり、過密日程によってチームの総合力が問われる時期を迎える。尾崎の出場機会も増え、先発の座を奪い返す可能性も十分に考えられる。尾崎は「まずはあいつらに追いついてやる」と堀越時代の盟友への意識を示しながら、「ここからの試合で頑張り、もっと結果を出せば」と来シーズン以降も同じ舞台で戦うために活躍を誓った。