松本人志VS文春の裁判終結「強制性示す物的証拠ないことを確認」 活動再開へ「調整」
お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志(61)が複数の女性に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟が終結することが8日、分かった。行為の直接的な物的証拠がないことなどから双方合意の上で決まった。松本側の代理人は松本が女性との会合に出席したと説明した上で、「参加された女性が不快な思いをしたのであれば」と謝罪。所属の吉本興業は活動再開について「関係各所と相談の上」とした。 昨年12月26日の文春オンラインによる第1報から319日。長期化が予想された訴訟が突如、終結した。 吉本興業は8日、公式サイトに松本側の代理人の発表文を掲載。双方の代理人は非公開で争点などを整理してきたが、松本のコメントとして「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました。裁判を進めることで、これ以上、多くの方々にご迷惑をお掛けすることは避けたいと考え、訴えを取り下げることといたしました」とした。 訴状では昨年12月27日発売号の文春記事で、2015年に松本が別々の飲み会に参加したA子さん、B子さんに無理やりキスをしたなどと報道。原告の松本側は発行元の文芸春秋などに「社会的評価を低下させた」と主張し、文春側も「記事には十分に自信を持っている」と争う姿勢だった。 コメントでは、松本が女性らが参加する会合に出席していたことも認め、「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます」と謝罪。終結は双方合意の上で、金銭の授受はないという。 一方、文春側も文春オンラインで「原告代理人から、心を痛められた方々に対するおわびを公表したいとの連絡があり、女性らと協議のうえ、被告として取り下げに同意することにしました」などとコメントした。 今回の訴訟は8月の第2回弁論準備手続きが取り消しとなり、期日が今月11日に迫っていた。急転直下の決定に関係者は「あらゆる可能性を含めてやりとりしてきた」と冷静な口調で明かした。 松本は1月8日、自身のXに「事実無根なので闘いまーす」と投稿し、裁判に注力するため同日から活動休止を発表。結局、訴訟では法廷に立つことなく終結となった。
6月には松本プロデュースのポルトガル版ゲームショーが配信。テレビでは7本のレギュラーを持つが、吉本は活動再開について「関係各所と相談の上、決まり次第、お知らせさせていただきます」と説明し、関係者は「ファンの方々の反応をみながら調整したい」と話した。