ヤンキース・チザム「今なら歴史で1度もない0勝3敗からの逆転できる」発言に通算541発オルティス解説者がかみつく…周囲は爆笑
◇29日(日本時間30日) ワールドシリーズ第4戦 ヤンキース11―4ドジャース(ニューヨーク) ヤンキースは地元のワールドシリーズ(WS)第4戦でドジャースに大勝。土俵際からシリーズを1勝3敗とした。全米中継局FOXのポストゲームショーは、爆笑に包まれる場面があった。 ヤンキースのチザムは試合後の囲み取材で「自分たちはまだ世界を驚かせられると思っている。歴史をつくるのは大好きだ。だから、0勝3敗からの逆転が歴史で1度もないのは知っているが、いまのヤンキースならばできると思う」とコメント。 すると、通算541発の『ビッグ・パピ』ことデビッド・オルティス解説者が「おい、あいつは『1度もない』って言ったのか?」と、微妙な怒気をはらませてかみついた。というのも、2004年のレッドソックスは7回戦制のポストシーズン史上で唯一、0勝3敗から4連勝を達成したからだ。『ビッグ・パピ』は背水の第4戦でサヨナラ2ラン、第5戦はサヨナラ中前打。さらに第7戦は先制2ランと、鬼神の働きでシリーズMVPに輝いた。ただし、これはヤンキース相手のリーグ優勝決定シリーズで、WSではなかった。 そのため、同局のケビン・バークハート・ホストは「WSの話ですよ。あくまでもWSは一度もないということです。あなたが達成したのは知ってます。拍手を送ります」と笑いをかみ殺し、デレク・ジーター解説者は「ワッハッハ」と腹を抱えた。 『ビッグ・パピ』が「そうか、WSの話か」と、下を向いて照れると、アレックス・ロドリゲス解説者も「あのときのレッドソックスは、ドキュメンタリー番組が4つも制作された。すごかったもんな」とフォローを入れた。 同年のレッドソックスは、余勢を駆ってWSもカージナルスを相手に4連勝でスイープ。悪名高き『ベーブ・ルースの呪い』を解き、球団に86年ぶりの世界一をもたらした。(写真はAP)
中日スポーツ