実写ドラマ「ゴールデンカムイ」“クセ者たち”の活躍も「大丈夫です」WOWOW製作で得た自由
野田サトルの人気漫画を山崎賢人(崎は「たつさき」)主演で実写化した大ヒット映画の続編ドラマ「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」の放送・配信が10月6日よりスタート(毎週日曜午後10時より独占放送・配信)。シリーズを手がける松橋真三プロデューサー(クレデウス)と植田春菜プロデューサー(WOWOW)が、ぎりぎりまで攻めたという、個性的すぎるキャラクターたちの描写について語った。 クセの強さも完全再現!?ドラマ「ゴールデンカムイ」キャラクター【画像】 「ゴールデンカムイ」は、明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐる争奪戦を描いたサバイバルアクション。“不死身の杉元”の異名を持つ日露戦争帰りの元兵士・杉元佐一(山崎)とアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字・山田杏奈)が、金のありかを示す「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を求めて、大日本帝国陸軍第七師団を率いる鶴見篤四郎(玉木宏)や、新撰組副長・土方歳三(舘ひろし)らと渡り合う。
ドラマでは、刺青人皮を背負った囚人たちをめぐる、三つ巴の戦いが本格化。伝説の猟師・二瓶鉄造(藤本隆宏)や、杉元との出会いにきらめく辺見和雄(萩原聖人)、天才剥製職人の江渡貝弥作(古川雄輝)など、原作でも強烈なインパクトを残したキャラクターが次々と登場する。
植田プロデューサーは、このアクの強いキャラクターの存在こそ、続編が連続ドラマになった理由だと語る。「コミックの原作権をかけたコンペに臨む際に松橋さんと考えたのが、原作にとって、どんな映像化がベストなのかということでした。『ゴールデンカムイ』といえば、次々に登場する濃いキャラクターも大きな魅力です。そこで、映画ではダイナミズムを重視し、連続ドラマは全9話・約9時間分かけて各キャラクターのエピソードをしっかりと描く。そうした役割分担が適しているのではないかという結論に至りました」
俳優のネームバリューだけに頼らない、再現度の高いキャスティングも魅力的だ。植田プロデューサーは「これまでの『連続ドラマW』作品の実績から、お芝居がしっかりしていれば、多くの視聴者が作品を観てくださることがわかっていたので、まずは演技を重視しました。また、これだけ規模の大きい、長期間の撮影になるので、ディスカッションを重ねて真剣に仕事に向き合っていただける方にお願いしたいとも思っていました」と明かす。 そのうえで、松橋プロデューサーは「作品にとってふさわしい人は誰だろう? という観点からキャスティングしています。ルックスが似ていることは大前提としても、しっかりとした演技でキャラの面白さを引き出してくれるかどうかがすごく大事なことだと思っていました。また、山崎さん、玉木さん、舘さんという、頼もしい柱となる3人がいてくれたことも大きく、おかげで、自由な判断ができた面もあったと思います」と感謝する。