「事務作業を軽減したかった」 動物園工事めぐり便宜か ”自宅駐車場の改修” ”酒の提供”見返り受ける 57歳男性係長を停職6ヵ月処分 兵庫・姫路市
兵庫県姫路市は市立動物園の工事をめぐり、特定の業者に便宜を図ったとして57歳の職員を停職6ヵ月の懲戒処分にしました。 姫路市によりますと、農林水産環境局の男性係長(57)は、姫路市立動物園に勤めていた2021年、鳥よけネットの設置工事で相見積もりを取る際、市内の建設業者に競争相手1社を選ばせ、業者同士で価格を調整できるよう便宜を図ったということです。 市は、この業者に約53万円で工事を発注しました。 男性係長は、便宜を図った業者に自宅の駐車場を代金を支払うことなく改修してもらったとみられます。 また男性係長は、動物園の工事に携わった溶接業者から少なくとも4回にわたって酒の提供を受けていたということです。 男性係長は市の聞き取り調査に対し、便宜を否定した上で「工事の受注や施工を速やかに終えて、事務作業を軽減したかった」とし、業者に駐車場の改修工事をしてもらったことについては「お金を支払うつもりだったが、業者に支払わなくていいと言われて支払わなかった」という趣旨の話をしているということです。 市は「このような不祥事を起こすことがないよう、市民の皆さまに信頼される市政の確立に全力を挙げて取り組んでまいります」とコメントしています。 市は警察に被害を相談するとともに、25日付で男性係長を停職6ヵ月の懲戒処分としました。
ABCテレビ