金融機関の職員が声かけも…「自宅のリフォーム代」と嘘をつくよう指示され取引続ける 80代女性が1500万円余り特殊詐欺被害
長野県上田市の80代女性が1500万円余りをだまし取られる特殊詐欺の被害に遭いました。 11月中旬、自宅に警察官や検事を名乗る複数の人物から「口座が悪用されています」「調査のため、あなたの口座は使えなくなります」「金融機関で口座を作ってください」などと複数回、電話がありました。 女性が指定された金融機関で口座を開設すると、警察官を名乗る男から「持っている口座のお金を全て新しく作った口座に移してください」などと言われ、11月下旬から12月上旬までに4回に渡り総額1556万円余りを振り込んだということです。 12月5日に女性が金融機関で確認したところインターネットバンキングを利用して預貯金が別の口座に振り込まれていることが分かり被害に気付きました。 警察は女性が電話のやり取り中にインターネットバンキングに必要な情報を教えてしまったと見ています。 女性が口座の金を移す際、金融機関の職員が声をかけていましたが、電話の男からは「自宅のリフォーム代」だと嘘をつくよう指示されていたということです。 警察は被害に遭わないために「自宅の電話を留守番電話に設定する」「非通知の電話や知らない電話番号には出ない」「お金の話が出たら詐欺を疑う」「一人で判断せず必ず家族や警察に相談する」といった対策を呼び掛けています。