夜行特急「WEST EXPRESS 銀河」の旅を漫画に!途中下車して和歌山ラーメンに絶景鑑賞…弁当も豪華!【作者に聞く】
鉄道好きのお子さんと一緒に、全国の観光列車や名所を旅する様子をSNSで配信しているあつこ(@atsuko9581)さん。微笑ましい旅の様子や体験を臨場感たっぷりに描き、反響を呼んでいる。 【漫画の本編を読む】「WEST EXPRESS 銀河」での1泊2日旅 今回はその漫画「子鉄と行っちゃお!鉄旅日記」から、人気の貸切夜行列車「WEST EXPRESS 銀河」に乗ったときの作品について、漫画に込めた思いなどを著者に聞いてみた。 ■いろんな〝おもてなし〟が楽しい 大阪在住のあつこさんは、鉄道好きのいわゆる〝子鉄〟の男の子と、ご主人の3人暮らし。Instagramで子鉄日記を発信している。 その中の人気エピソードの1つが「WEST EXPRESS 銀河に乗ったよ」。以前から同列車に乗りたいと言っていた息子さんへの誕生日プレゼントとして、2023年冬に乗車したときの実体験が描かれている。 WEST EXPRESS 銀河はツアーの一環として運行されるJR西日本の不定期列車で、おもに近畿・中国地方で運行。人気が高いため予約時は電話をかけまくったとか。 「心に残ったのは美しい車内です」と、あつこさん。「木がふんだんに使われていてすごく品がありました。夜に出かけることはあまりないので、夜出発の列車に乗ること自体も子どもは楽しそうでした」 不定期運行の「WEST EXPRESS銀河」は期間によってルートが全く異なる。乗車したツアーのときは、あつこさんファミリーは新大阪駅から乗車。和歌山を経て南紀方面を目指す。 ツアーの行程で印象に残っているのは「やっぱり深夜のラーメンですね」。電車が一旦和歌山駅に停車し、駅前の和歌山ラーメン店へラーメンを取りに行くという、観光列車らしいイベントがあったそう。「私は本当は食べるつもりがなかったんですが、匂いでそそられて結局食べちゃいました。すごくおいしかったです。深夜のラーメンは背徳の味ですね」。SNSでは「ラーメンは車内で出るんじゃなくて、まさかの〝取りに行く〟スタイル」「これは幸せ!」とのコメントが付いた。 夜明けには和歌山県串本町の絶景スポット「橋杭岩」で、やはり下車して朝日を拝む。帰ってきた車内では朝ごはんの鯛めし弁当。これがうますぎ! ■この値段であのエレガントな車両に乗れるのはお得 銀河のおすすめポイントは、そのお得さとか。「手頃な金額で乗れる夜行列車は少ないし、この値段であのエレガントな列車に乗れるのはお得だと思います。さまざまなおもてなしがあるのも楽しいです。深夜に食べる和歌山ラーメンはおいしいし、ワクワクしました!車内で食べる朝ごはんのお弁当もなかなか豪華です」 今後乗ってみたい列車としては「お盆に列車と新幹線で東北と北海道に行ったんですが、台風で(岩手県の)『三陸鉄道』と『いわて銀河鉄道』に行けませんでした。いつかリベンジしたいです。あと、人気で争奪戦なのですが、いつか『カシオペア』にも乗りたいですね」とのこと。息子さんは最近海外の電車にも興味があるらしく、旅の範囲はさらに広がっていきそうだ。 ※「WEST EXPRESS銀河」は時期によって運行ルートが全く異なります。今回取り上げた漫画の内容は、作者が乗車時のものですのでご注意ください。 取材・文=折笠隆