鈴木伸之、主演「バントマン」で野球愛を再確認「あらためて野球に出合えて良かったと」
役を通して、野球に対する気持ちを変えてもらったような気がします
──大翔を演じていて、魅力に感じる部分はどういったところでしょうか? 「彼は、自分の仕事が本当に好きだという気持ちが真っすぐに伝わってくる熱い男です。33歳の設定なのですが、この年齢でもう一度プロ野球選手に戻るつもりでいることが、普通の感覚だとなかなかできないと思います。年齢とか関係なく自分の好きなことを貫こうとする姿に人間味を感じますし、純粋に応援したくなるキャラクターですね」 ──そんな大翔に共感できる部分も多いですか? 「僕は野球を諦めてしまった人間なので、これまではなんとなく後ろめたい気持ちがあって、野球が大好きだと胸を張って言えなかったんです。でも、彼の言葉をセリフとして言葉に出していると、やっぱり僕自身も野球が好きだし、あらためて野球に出合えて良かったという気持ちになれました。この役を通して、野球に対する気持ちを変えてもらったような気がします」
──ちなみに、鈴木さんが当時あこがれていた野球選手はいらっしゃいますか? 「実は、読売ジャイアンツ球場が実家の近くということもあって、学校帰りにサインをもらいに行くのが日課になっていました。当時は長嶋茂雄監督で、仁志(敏久)選手、二岡(智宏)選手、清原(和博)選手、上原(浩治)選手…と憧れの選手はたくさんいました」 ──ジャイアンツにゆかりがあるとのことですが、本作では中日ドラゴンズの選手役としてバンテリンドームに立つことになります。 「父がジャイアンツファンだったので、幼い頃はずっとジャイアンツを見ていたのですが、今はとにかくドラゴンズの試合ばかり見ています。プロ野球中継の生配信を、ドキドキしながらずっと追いかけています(笑)。とにかくドラゴンズを応援しているので、頑張ってもらいたいです!」 ──大翔は戦力外通告を受けてしまう役どころですが、鈴木さんご自身の“ピンチを乗り越える方法”があれば教えてください。 「どうしても今は大翔のキャラクターに寄ってしまうのですが、“好き”という気持ちがいろんなことを後押ししてくれると思います。自分が本当にやりたいことを突き進んでいく上で、たとえ問題が起きたとしても、とにかく好きだという気持ちを忘れずにいることでピンチを乗り越えられそうな気がしています」