初めて開幕投手に 九里亜蓮(広島カープ)“燃える鉄人” の11年目 盟友・大瀬良大地に感 “しゃ!”(謝)
開幕戦の3月29日は、奇しくもルーキー最速で初勝利を挙げた日(2014年)と同じでしたが、そのときの投球はあまり覚えていないとのこと。覚えていたのは… 九里亜蓮 投手 「そのとき、相手のピッチャーの先発が(中日の)大野さんだったんですけど、打席に立ったときに『ボール、えげつな!』って思いました」 その後、先発だけではなく、中継ぎなどもこなす中、転機となった出来事が… 九里亜蓮 投手 「黒田(博樹)さんがカープに復帰された年にぼくのピッチングを見て、『完璧を求めすぎるな』って、『6回3失点を1年間、回り続けるピッチャーが一番信頼を勝ち取れるピッチャーだから』っていう話をしていただいたのが一番。完璧を求めすぎずにしっかり1年間、ローテーションで安定したピッチングできればいいのかなっていうふうに思っています」 そして去年、新井監督の信頼を得て、多くのイニングを投げた九里は、両リーグ最多の174イニングを達成しました。その成長を支えたのは、同期の存在でした。 九里亜蓮 投手 「5年連続、(大瀬良)大地が(開幕投手を)務めてきたわけですけど、その時期もずっと本当にその場所を脅かせるような存在というか、ピッチャーになりたいと思って1年1年やってきていたので。やっぱり同期で入って切磋琢磨してやりながら『シーズンの成績においても負けないぞ』って気持ちで毎年、やっていましたし、いい友であり、良きライバルであり、そういう存在かなと思います」 3月22日、開幕前の最終登板―。強力打線のソフトバンク相手に3回を44球、ノーヒット・4奪三振に抑え、上々の仕上がりを見せました。 広島カープ 九里亜蓮 投手 「やっぱり安仁屋(宗八)さんにファン感謝デーのときに『200イニングは投げないと』って言われたので、そこは目指したいと思います。どんどんゾーンで勝負していくことじゃないですかね。球数が増えればイニングは投げられなくなってくると思うので、その中でもうまく駆け引きをしながら、それを達成することがもしできたのであれば、ほかの数字は絶対ついてきているはずなので、そこには強いこだわりを持ってやりたいなっていうふうには思います」