大阪・関西万博 能登半島地震の復興工事妨げなれば「会場建設工事見直す考え」博覧会協会幹部
能登半島地震の影響で、来年開催予定の大阪・関西万博の工事に遅れが出るのではないかという声が出る中、1月19日、博覧会協会の幹部は、今後万博の会場建設工事が震災の復興に向けた工事の妨げとなる場合は、工事を見直す考えを示しました。 能登半島地震では、石川県輪島市や珠洲市へ向かう道路が寸断されているほか、珠洲市では市内の約半数の住宅が全壊したとみられています。 ただ、今なお建物被害の全容は明らかになっておらず、復興に向けた歩みがいつ始められるか、見通しは立っていません。 こうした中、2025年4月の開幕を目指して建設工事が進められている大阪・関西万博をめぐり、「万博の工事を止めるべきではないか」とする声も上がっています。 19日、博覧会協会の幹部は、万博工事に携わる建設業者から”復興に向けた工事によって万博の工事ができない”といった声は「現時点では上がっていない」としました。 そのうえで、地震からの復興が最優先だとし、復興に向けた工事と万博の会場建設工事がバッティングした場合に、「万博が邪魔をすることになった場合は考えないといけない」として、今後、万博の会場建設工事の見直しを検討する可能性を示唆しました。