【話題】「いつ起こるか分からないっていうのを心に」高校生が書いた地震がテーマの防災小説をアニメ化
4月17日に発生した愛媛県と高知県で最大震度6弱を観測した地震。周辺では、今も地震が続いています。 防災への意識が高まる中、宮崎県の公式チャンネルで配信された、あるアニメーションが注目されています。 【写真10枚】話題 高校生の防災小説をアニメ化 の写真を見る <宮崎県公式チャンネル配信「防災アニメ」より> 主人公の高校生(ナレーション): クリスマスを目前にして街はきらびやかだった。もう少しで最寄りのバス停に着くというメッセージを父に送った。 18時、佐土原高校からバスで帰っている最中だった。 スマホの通知「地震です」 主人公の高校生(ナレーション): 乗客全員の携帯が一斉にけたたましいサイレンを鳴らして地震がくることを告げた。 バスは急停車し、混乱する間もなく大地とともにバスは大きく揺れた。 窓から外に飛び出した僕は、夜間に崩壊している建物や倒れた電柱を見つけ足がすくむ。 いつか来ると言われていた南海トラフ地震が来た。だとすれば直に来るだろう、津波が。 防災への意識を高めてもらうために宮崎県が製作したこのアニメは、バスで帰宅中の高校生が「南海トラフ地震」に遭遇するというストーリー。 タイトルは「絶望の中のクリスマス」。 宮崎県立佐土原高等学校の当時1年生、中谷一路さんの作品が原作です。この作品は、宮崎県が開催した宮崎県防災小説コンテストにおいて、最優秀賞を受賞しアニメ化されました。 主人公は男子高校生。同じ現役高校生である作者の中谷さんに、めざまし8はインタビュー。 宮崎県立佐土原高校3年 中谷一路さん: 南海トラフが日向灘を震源とするって予測されているので、宮崎も近いので、地震というものがすぐ近くにあるんだよっていうことを知ってもらいたいですね。 いつ起こるかわからないっていうのを心に止めておきながら、いざ起こった時に、すぐ行動に移せれるようにしてほしいと思います。 中谷さんが書いた原作では、震災発生後、すぐさま避難する様子や、電波が不安定な状況でも家族に安否を知らせる術などがわかりやすく描かれています。